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 単独で魔王城へと偵察に向かったアレンを追いかける為、ユナ達四人は馬車に乗って北の宿場町にやってきていた。北に住む魔物の討伐や北の探索する為に作られた宿場町。冒険者はそれなりに居て、宿屋や酒場、露店が少し並ぶ寂れた町。

 日暮れ頃、予定通りに着いたと少し安心したリンは他の三人にコレからのことについて提案する。


 「明日の日の出まで、ここの宿屋で休憩するわよ」


 そう言うとユナはすぐさま反論する。


 「なんで? このまますぐにでも北に行った方が良いよ」


 「暗闇の中、危険地帯に踏み込む訳ないでしょ?」


 「でも、アレン兄はそこに居るんだよ?」


 「アレンと私達の距離の差は約半日分。二、三日の長距離移動をするのに危険な夜にまで移動するリスクは取らない、安全を確保して私達みたいに休憩するはずよ」 


 「それでも……」


 「私達とアレン、冒険者として優秀なのはどっち?」


 「それは……」


 「アイツが死ぬとしたら魔王に見つかった時、そこらの知能の低い魔物にどうこう出来るほど弱くわないでしょ?」


 「う~ん……」


 「魔王城まで、ここから二、三日程掛かる。その半日分位なら、私の計算上、ユナとミシェリーで追いつくことが可能よ」


 「本当に大丈夫?」


 「大丈夫、この賢者リン様に任せなさい」


 「うん。じゃあ、宿を取ってご飯食べて明日に備えてすぐに寝よう!!」


 そう言ってユナはミシェリーと共に先導し宿屋へと向かった。

 二人の後ろ姿を見ながらもミラはリンに質問する。


 「で、実際の所どうなんですか?」


 「正直わからないわよ。流石にあのバカが半日でくたばる訳はないでしょうけど、何が起こるかわからないのが冒険って奴でしょ? 死んでない事を祈るだけ」


 「もし間に合わなかったら?」


 「そこが問題よ。ユナが自暴自棄になる可能性が高い。ミシェリーも同調して今すぐ魔王を倒そうとか言い出したら本当にどうしよもない……その時は二人を止めるの手伝いなさいよ?」


 「私達二人じゃ絶対に止まりませんよ?」


 「ああ、もう嫌。ローラが私達を力尽くで止めようとした理由を今になって理解したわ……」


 「全部アレンさんのせいなので、生きてたらお説教ですね」


 「説教何て生温いわ、命の恩人として恩を着せて一生こき使ってやるわ」


 二人はそんなことを言いつつユナ達を追って宿屋へと向かうのだった。

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