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 ファラン王との約束通り使いの者が剣と金貨を持ってベルディア城にやってきていた。

 アレンはファラン王の使いが来ていると連絡を受けて、玉座の間へと足を運ぶ。

 すると玉座に座るベルディアの傍に見たことの在る短い金髪の少女が待って居た。


 「ユナ達と共に魔王討伐に尽力する為、参りました。ミシェリー・アルトリウスです。よろしくお願いします。師匠!!」


 そう言ってアレンの顔を見ると駆け寄って来たミシェリーは剣と金貨の入った袋を手渡して来た。

 アレンは困惑しながらもミシェリーとベルディア王を交互に見て問いかける。


 「コレはどういうことですか?」


 事情を知るのはベルディア王だと思い、問い掛けたがミシェリーが代わりに答える。


 「ユナ達のパーティーに加わってよいと父上の許可が得られました!!」


 「つまり、面倒を起こす奴が増えたと……」


 「若輩者で至らぬ点が多々あるかもしれませんが、師匠の下で誠意一杯頑張りたいと思ってます!!」


 「うん。そっか。それで何で師匠呼び?」


 「師匠は父上に勝ったと聞いております!! 父上よりも強い方を師と仰ぐのは当たり前のことではありませんか!!」


 「まぐれで勝っただけだから。そんな大層なもんじゃないから」


 「流石は師匠です!! 騎士王から勝利を得ても慢心しないその心。やはり僕の、いえ、私の師匠は素晴らしいお方です!!」


 久々に話を聞かない子供に困惑しながらも。たぶん何言っても聞かないなと思いつつ話を進める。


 「わかった、よろしく。今日は休暇だから好きに過ごせ」


 「ユナ達は何をしているのでしょうか?」


 「体力作りに外で鬼ごっこしてるぞ。混ざって来なさい」


 「わかりました!!」


 ミシェリーから剣と金貨の入った袋を受け取ったアレンは視線をベルディア王に向けて問いかける。


 「それで、アレだけ嫌がってたファラン王が今更どういう心変わりですか?」


 「シェルでの一件は私も聞いている。ミシェリーは約束通り、女性としての習い事を徹底したそうだが、その代わりに元気が無くなり、まともに口を聞いてくれなくなったそうだ」


 「だからと言って俺に投げるのは違うでしょう?」


 「仕方が無かろう。彼の騎士王を打ち負かした冒険者なら護衛としての実力は申し分無い」


 「その為の手合わせだったのか……」


 「まあ、良かったではないか。パーティーメンバーが増えることは良い事だ」


 「これ以上は深く考えないことにします」


 こうして聖騎士のミシェリーがパーティーの一員として加わることになった。

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