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退屈な一日
その日は美羽にとって、この世で一番一番つまらない日になった。
何をやっても 上手くいかない。
まるで、今の美羽の恋みたいに…。
とうとう美羽は、何をするのも嫌になってしまった。
ーーどうせ私なんかがやったって、どうせ失敗するに決まってる。こんな日は寝て過ごそう。その方が気楽かもしれない。
そう考えた美羽はベッドにもぐりこんだ。
しかし美羽はじっとしていると余計に龍のこと思い出してしまったのだ。
知らず知らずのうちに涙が零れていた。
失恋したばかりの女の子にとって、振られた相手の顔を思い出すというのは、凄く辛いものである。
仕方なく美羽は起きることにした。
ーーでも、私は何をすればいいんだろう…。暇を潰すのにビデオでも借りて来ようかな
美羽はそう考えて、ビデオ屋に向かった。






