発現
それは突然訪れ、僕らを人じゃない何かにした。
炭谷市
最初は田舎町だったのだが綺麗な水や空きまくっている土地に目を付けた企業がこの街に工場や娯楽施設を建てまくり
今や人口400万人の超特大都市だ。
都市と言うよりもはや国だ
少し前までは鎖国みたいなことをやっていたそうだ
信楽木明は暇だった
普通の学校に行き普通の成績で夢は無く
日々をのらりくらり過ごしているそんな男だ
「今日は晴れてるな」
信楽木は窓から空を見上げていた
街には良く広告目的の飛行船が飛んでいるので授業の暇つぶしにちょうどいいのだ。
「あれ?あんな飛行船初めて見たな」
日頃見かけない真っ黒な飛行船が飛んでいた。
キーンコーンカーンコーン
ちょうどチャイムが鳴った
「さて」
信楽木は中庭に向かい弁当を開いた
「いただきます」
そう言いはしに白米を乗せようとした瞬間
「ゴチッ」
目の前に金属製の「人」が落ちてきた。
何が起こったか分からないまま固まっていると悲鳴が耳をつん裂き
はっとなり周りを見渡すとパニックに
なっており
辺りからは悲鳴が聞こえてきた
「なんだ!?」
「キャァァァァァァァァァァ!!!」
今起こったことを理解しようとしている
その時
そしてそいつは立ち上がり僕の方を見た
「ギリィィィン!!」
耳をつんざく金属音があたりに響き渡り
僕目掛けて走ってきた!
「う...あ...」
上手く言葉が出ない
足がすくんで動けない
もう僕の1m前まできた
「ギリィィィン!!」
金属音を出しながら飛び出してきたその瞬間
「バキッ!!」
刀を持った少女がそいつに斬りかかっていた!
少々足が震えるが
やっと動くようになった足でふらつきながら必死に走って逃げた
「ギリィィィン!!」
そいつが振り向き僕を追ってきた!!
「ハァッ...ハァッ...」
息を切らしながら死ぬ気で走った
しかし後ろからはガチャガチャと音を立てながら追ってきている
どんどん音が近くなってきた!!
「ガチっ」
肩を掴まれそのまま馬乗りにされ
相手が拳を振り上げた
死が目の前に迫った
その時
「ガスッ」
少女の刀が奴の心臓を貫いていた
「ギリッッッッン!?!!」
断末魔の様な悲鳴を発した後、
血を噴き出して死んだ
訳の分からない事が起き続け呆然としている時にガシッと少女に肩を掴まれた
「おい!!こんな時に何ぼーっとしてるんだ!!」
ふにゃっとへたり込んでいた僕はとりあえず立ち上がりそれから少女にお礼をした
「ありがとう、命拾いしたよ」
「礼には及ばないわ」
「ところで質問なんだけどさ」
「なんだ?」
「さっき襲ってきた奴は人間なのか?
全身に金属をコーティングしていた様に見えたのだが?」
「元はと言っておこう。しかしあなたは...」
「ギャリッ」
あの不快な音が後ろから聞こえた
「うわァァァァァァァァ!」
あまりに急な出来事で意識を失いかけたが不快な音で意識を取り戻し
迫ってくる敵を見るとさっきのヤツは1.5m位だったのに対して今来ている奴は
2.5mはある筋骨隆々な怪物だった
「下がれっ!!」
名も知らない少女に言われふらつく足で少し下がった
「やァァァァァァ!!」
少女が叫びながら刀を振り上げ奴の袈裟を捉えた!
「ガキっ」
刀は折れ、少女は腰を掴まれ動けなくなっていた
「あっ...あ」
恐怖で言葉が出なくなっていた
足はすくみ体は震えるが止まらなくなっている
…ああもうだめか…
そんな事を考えていた時
「心臓を飲み込め!!」
体を掴まれ必死の抵抗をしている少女が
そう叫んだ
それを聞いた瞬間今にも倒れそうな歩き方をしながらも
さっき刺された奴の心臓を掴んだ
未だにドクドクと鼓動がする
………これを食べるのか……
そう一瞬考えたが恐怖には耐えれずに
目を瞑り心臓に噛み付いた
「グチュ」
生々しい感触が体を駆け巡る
今にも吐き出したかったが意を決して飲み込んだ
強烈な鉄の味がしたあとに視界が一瞬真っ白になった
「うっ…」
気持ちが悪く恐怖で吐きそうになりながら立ち上がると
腕が重く感じ
そこに目を落とすと
「えっ…」
腕が金属になっていた
義手の様な機械的な感じでは無く
まるで鉄の像の様な滑らかな形をしていた。
「た..すけ...て……」
少女の掠れた今にも死にそうな声が耳に入った
……今なら倒せるかも………
そう思い
金属に覆われた巨人に背後から勢いの乗ったフックをお見舞いした!
「ガッキィィン」
「ギリッッッッッン!?!」
巨人は少女を離すと僕に向かって体当たりをしてきた!
震える体を鼓舞して姿勢を低くして
止めようとした
しかし
「ゲハっ!」
金属の塊を止めるには体重が足りなかった様だ…
吹っ飛んで倒れ込んだ所に巨人が頭を目掛けて踏み潰そうとしてきた!
……ああさっきまで普通の生活をしてきたのに……
目を瞑り死を受け入れたその瞬間
「ブォン」
「バスッ」
「ゴテッ」
聞きなれない擬音を聞いて
立ち上がると
少女が袈裟を一刀両断していた!
「ほら、立って」
意識がふわふわしたまま少女が差し出してきた手を掴み立ち上がると
「気おつけて、ゲームはもうスタートしてるわ」
「ゲームって?」
「そうね……単刀直入に言うとバトロワよ」
「えー…とつまりはこの炭谷町で殺し合いをしてるって事?」
「そんな解釈でいい。それよりもあの心臓食べて「能力」ゲットしたでしょ?
見せてよ」
「能力かは知らないけど腕が金属になったよ」
「んー近接戦闘は強いけどなぁ…」
「俺の能力は弱いのか?」
「使い様によるね、汎用性は高そうだけど…」
「てゆうか自己紹介まだだったね
私の名前は霊堂蛍
14歳よ
能力は「瞬間」
まあ簡単に言うと短い瞬間移動ね
あなたは?」
「信楽木明だよ、よろしく」
「こちらこそよろしく、とりあえず武器が無いと死んじゃうわね」
「確かに!俺今素手だしなんか欲しいな」
「ヒューー」
「ドサッ」
「おっ!噂をすれば来たわね」
「その補給箱みたいな奴はなんなんだい?」
「あなたが言ってる通り補給箱よ
中には武器以外にも食料や水やグレネード、医薬品なんかまあ色々入ってる」
「ガチャ」
「おおっ!」
中にはあのターミネーターが使っていたショットガンや水バックパックなんかが入っていた。
「とりあえずの装備は整ったね。
じゃあ学校から出て探索しようか
詳しいバトロワのルールは道中で説明するよ」
そして歩いている時に聞いた情報は以下の通りだ
・炭谷町は現在封鎖されており
出ようとすると電磁パルスで焼かれてしまう
・能力を取得すると能力とプラスで
身体能力も向上する
・能力を得るにはさっき様な怪物の心臓を食べるかか能力者を殺し心臓を食べるかの2つがある
(補給物資にもたまに入っているらしい)
・能力は2つまで3つ目の能力を得ようとすると古い能力がきえる
・ここで起きた犯罪は罪にはならない
・チームを組んでも良い又裏切りも可
・終わる条件は最後の1チームになるか
主催者を倒すかの2つがある
・主催者は炭谷町のどこかにいる
・色々な情報空にホログラムとして写されている他腕についている端末からも見れる
・時折ミッションやイベントが起きる
以上だ
「てかなんでこんなに色々知っているんだ?」
次回「接敵」




