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今日も彼女はすくっている

作者: ちくでん

 よく一緒に食事する友達の話。彼女はスープを飲むとき、いつも別に小皿を頼む。小皿にスプーンで一口分だけスープを掬って移すと、その一口分は残すのだ。ずっと気になっていた俺は、ある日それはなにをしているのか聞いてみた。彼女はこういった。

「いつも溺れている人がいるから助けてるの。間違って食べちゃうのもイヤだし」

「煮えてはいないんだ」「煮えてたら死んじゃってて動かないでしょ? 変なこと言わないで」「ああそっか」

 今日も彼女は最初の一口分を横の小皿に救っている。

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