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魔王様は静かに暮らしたい  作者: 香歌緒
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魔王様の部下は今?

ある日の昼下がり

ダリウスとシルビアは魔法玉と呼ばれるガラス玉に火の魔法、水の魔法こめる内職をしていた。

「最近、カロ様を見ませんね」

「そうだね。カロは僕の眷属じゃなくて父の眷属だからなんとなく居所はわかるけどなにしているのかまではね。わからないんだ」

「ふーん」

シルビアはダリウスに把握されてる事にも気ずかずあまり興味なさそうに返事をした。


とある国

紫色に白いのレースを上から重ねた品の良いドレスを身にまとい銀色の髪の毛を綺麗に腰のあたりまで流し、女神といっても過言ではない姿の女性が社交界にあらわれた。

扇子で少し顔をかくしながら恥じらいを込めた声で尋ねた。

「あなたが魔王を撃退した英雄様でいらっしゃるの?」

尋ねられた英雄と呼ばれた男は返事もできずに見惚れてしまった。

「違いますの?」

うるうるとした上目ずかいでその男を見た。

「はははぁーい」

上ずった声で男は返事をした。

「面白い方」

女神の微笑むのだった。

胸に矢をさされた様にその男は膝をついた。


その日から英雄と呼ばれた男はその女性に家族も止める声も聞こえずその女性に貢いだ。そして家が傾き始めたある日、女性は英雄と呼ばれて男に言い放った。

「あなたの話を聞くたびに思いましたの。あなたの英雄談はたんなる弱い物いじめにしか聞こえませんことよ。手を出さなかった魔王と呼ばれるかたの方が立派に思えますの。わたしは弱い者いじめをする性格の悪い男は嫌いです」

そしてその女性はその男を捨ててその国を去った。

自分が英雄談として国々広めていたのがあだとなった。それを面白くないと思っている人も大勢いた為にあっという間に英雄と呼ばれた男は弱い者いじめをした男と名を付け替えられたのだった。


「あれー。カロ様だ」

カロはシルビアの声を無視してダリウスに向かう。

「おかえり、カロ。今回は短かったね」

ダリウスは内職の手を止めてカロの顔をみる。

「えぇ。あまり気が乗らなくい仕事をしてきました」

「よくわからないけど戻ってきてくれてよかったよ」

ダリウスはにっこりと笑った。

その笑顔をみてやっぱりダリウス様が一番いいとつくずくカロは思うのだった。

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