転生魔王は平和な世界に帰りたい。

　幼い頃に自分は魔王の生まれ代わりだと思い込んでいた少年、倉戸春人。
　高校生になった春人はそんな過去は忘れ、幼馴染の恋人、ふざけあえる友人がいる幸せな日々を過ごしていた。

　そんな春人の人生はある日に一変する。

　高校一年の二学期初日に、異世界転移に巻き込まれる。
　今の生活に不満はなかった春人だが、クラス全体を巻き込んだ転移の魔法に多数決で負けて異世界へ行くととなってしまった。

　異世界転移する事で過去に思い込んでいたことが事実であることを知る。春人は転生前の魔王として転移することとなるのだが、魔王というその存在は異世界では争いの種であった。
　平和な世界て過ごしていた春人は争いが起きないように正体を隠し、幸せであった元の世界に帰るために、戦乱の異世界を必死に生き抜く物語である。