59話 フラグ?
そして、俺は数分後にメイドさんに連れられてひとつの部屋に入った。
やはり貴族の屋敷というだけあって、来客用にもと部屋は多数あって、そのうちの一つを貸してくれたのだ。
なかなか大部屋だったのだが…
「私はマスターと一緒が良いです!」
の一点張りで最初はシィリス用にも一部屋用意されていたのだが、シィリスが俺から離れたくないのを理由に一緒の部屋になった。
シィリスが心のオアシスだった。
まぁエルフ少女という心のオアシスがあったが、貴族の令嬢という手を出したり話しかけるには少々怖い人物なのだ。
いや、エルフに興味が無いわけじゃないんだけど、いわゆる身分の違いというやつだから仕方ないのだ…。
まぁいいか、明日から迷宮に潜って、嫌なことは忘れることとしよう。
と思っていると、ドアがコンコンと鳴ったので開けてみると、そこにはエルフの美少女のエナフィが立っていた。
そして、ちょっと悩んだような顔をしたあと、こちらを見上げて何かを懇願するような顔をする。
そして…
「私も迷宮に連れて行ってください!」
どうやら無関係ではいられないようだ。
誤字脱字・・・ぐはっ




