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転生ニートの剣と魔法で最強伝説  作者: 時崎 空魔
第2章 冒険者編 ~迷宮都市ルンリューナ~
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56話 手合わせ

 「え?理由を聞いても?」


 と聞くと、厳つい騎士はひとつ頷いた後で答える。


 「ちょっと確かめたいことがありましてな…手合わせ願おう」


 と考えは変わることはないようで真剣に見つめている。

 それを隣の若い騎士はどうしたらいいのかわからず、おどおどしている。

 ふむ…目の前の騎士もなかなか強そうなので、いい経験にはなるかもしれない。

 そう結論づけた俺は一つ頷く。


 「わかりました。ではお願いします」


 と言うと、厳つい騎士はうむと頷いた後、部屋から出て行った。

 つまりついて来いということなのだろう。

 俺はついていこうとすると、ちょいちょいとローブを引かれたので振り返ってみると、シィリスが心配そうに見つめていたので、ぽんぽんと頭をなでてやる。


 「大丈夫だよ。俺はそう簡単に負けないから」


 「わかりました…。がんばってください!マスター!」


 俺はシィリスの応援に笑顔で答えた。

 そして、厳つい騎士についていくと、庭に出たので俺もついていくと、そこで待ち受けていた。


 「では、ルールとしては…命は奪わないことと周りのものに余り傷をつけないこと…でいいかな?」


 俺はそのルールを聞いて、頷く。

 魔法は有りか?と聞くつもりは無い。俺は鼻から魔法を無しで勝負するつもりなのだ。多少身体強化の魔法というズルがあっても、おおっぴらに魔法を使うつもりはない。


 「では、このコインが落ちたときが試合開始ということで」


 そう言って厳つい男は懐から取り出したコインをキィンと弾いた。

 それにあわせてお互いが剣を抜く。

 回転しながら、コインが落ちた瞬間。グラッヂさんは突っ込んできた。

 下からの剣戟を俺は体を捻ることで避け、右下から左上に切り上げるが、瞬時に剣を引き戻され、防がれた。

 防がれたので一度バックステップで距離をとり、剣を構える。

 今度は俺から仕掛けるつもりで踏み込む。

 流麗な軌跡を描きながら、俺の剣はグラッヂさんの首もとに迫るが、グラッヂさんもそれに対応して、思いっきりの力を込めて、剣を弾かれた。

 だが、弾かれた力を利用しながら、早い速度で1回転すると反対側から斬り込む。弾く力はもう無かったようで、剣を添えて軌道を逸らす方法にしたようだが、俺は再度踏み込むと、左手でグラッヂさんの腹に掌底を打ち込んだ。

 打撃なので、威力はそのまま突き抜けてグラッヂさん本体に影響を及ぼした。

 そして、数秒後には膝を突いて、降参するのだった。


 「くっ…見たことも無い技があったが、その戦い方と剣筋はやはりあのお方とそっくりだったか…」


 と苦しそうな顔をしているのにどこか嬉しそうだった。

 俺はとりあえず近づいて回復魔法を掛けてやると「かたじけない」と感謝した。

 そして、治療を終えると、グラッヂさんは立ち上がり俺に握手を求めてきた。


 「やはり、君は『剣聖』の弟子のようだな…君とこんなところで会えて嬉しいよ」


 と握手を求めてきたので応じたのだが、え?『剣聖』?と心の中では疑問符だらけだった。

あと1時間半!!!!誤字脱字等ありましたらおねがいします!

ですが治すのは明日以降です!(断言

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