46話 決戦
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俺は宙に浮かぶ巨大な氷剣を縦横無尽に操り、敵の群れを切り裂いていく。
それにあわせて、氷のゴーレムたちも突撃させ、どんどんレッドウルフの群れを刈り取っていく。
だが、やはりレッドウルフの上位種のロードウルフになってくると、剣も避けられるし、氷のゴーレム騎士もあっという間に倒される。
やはり、ここは俺が出向いて倒すべきだろうか…
俺はその考えを頭の中で否定する。いくらロードウルフが強敵とはいえ、あのキングウルフもいるので、無用な体力の消耗は避けておきたい。
ならば、すべきことはただひとつ。もっともシンプルかつ強力な攻撃…それは…
―ごり押しだ!―
俺は氷の剣を再度宙に浮かせると、それを操って巨大な氷の剣がパリパリと割れて、1mぐらいのロングソードがいくつも出来上がる。それを狼の群れに照準を合わせる。
「喰らえ…ソード・レイン!」
俺の中二全開な技名とともに、氷の剣が赤い尾を引きながら、次々と降り注ぐ、余りの衝撃に着弾点には盛大な土煙が舞い、現状がうかがえない。
全ての剣を撃ちおえるて風魔法で土煙を払うと、レッドウルフの無残な死骸の中にはロードウルフの死骸も存在した。
だが、やはりあいつは無傷なままだった。
俺は思わず、口元がにやける。
やはり、こうでなくては…
俺はこの一撃でしとめるつもりで、氷の槍を作ると、それに魔力を流し込む。魔力を流し込んでいくと、ある一点で赤色から青色に変わった。
これはちょっと前に見つけたのだが、魔力を流し込んである一定の量を超えると、青色に変わるのだ。そういうところで火に似ているとも思った。
青色に輝く氷の槍を構えながら身体に強化魔法を施す。一応あの鎧はつけてないが、十分な速さを引き出せるはずだ。
俺は足を半歩引き、狙いを定める。そして、またもやあの中二全開の技名を叫ぶ。
「貫け!ゲイボルグ!」
俺は思いっきり、投擲するとやりは寸分違わず、キングウルフに飛んでいったが、キングウルフは重心を移動させることで、槍を避けようとする。
だが、甘い…。
俺の槍は氷の魔法で出来ている。そして遠隔操作もできるのだ。
避けようとした方向に微調整を加えることで、キングウルフの方向に向く。その時、僅かにキングウルフが驚いたような雰囲気を感じられた。
そして、氷の槍は盛大な衝撃音と衝撃波を撒き散らしながら、土煙が舞う。
そして、土煙の中から現れたのは、右の前足を失ったキングウルフだった。結構本気でやったのに倒しきれなかった。
さっきの槍の衝撃波で近くに居た狼も無残に吹き飛ばされて入るが、倒すには至らなかったようだ。
キングウルフは怒りを表にして喉をグルルルと鳴らす。
そして地面を思いっきり蹴ると、俺の目の前に接近していた。
俺は剣を抜きながら、キングウルフを迎撃する。
キングウルフの鋭い牙と剣が衝突するが、どちらも砕けず、俺は後ろにバク転をしながら距離をとった。
3本足でたっているが、まだ戦えそうだな…
俺は勢い良く地面を蹴りながら空中に氷の剣を複数作って、それを飛ばす。
連撃をキングウルフは3本足で器用に避けていく。
そして距離を詰めながらお互いの攻撃を繰り出す。キングウルフの噛み付きも避けながら、俺の攻撃もまたキングウルフには当たらない。
俺は数体の氷のゴーレム騎士と氷の剣を援護させるが、キングウルフの前では一蹴あされて砕け散った。
周囲は未だゴーレム騎士とキングウルフの配下の乱戦が続いている。
キングウルフの刃と俺の剣がぶつかって、あたり軽い衝撃はが広がる。
俺は氷の剣を一本作成すると、それを操ってキングウルフに襲い掛かる。そして、喰らうわけには行かないと避けようとするキングウルフに攻撃を仕掛ける。
さぁ…ここからが本番だ!
俺は避けようとしたキングウルフに重力魔法を掛ける。
動きが鈍くなったとことで氷の剣がキングウルフに突き刺さり、柄に新たな氷をつけたし、氷の鎖が出来上がる。
氷の剣も形を変え、返しをつけて抜けないようにする。氷の剣も他にいくつか作成して、次々と突き刺さり、首元まで氷の鎖がまきついた。
身動きの出来なくなったキングウルフに俺は近づいていく。
苦しそうにぐるるるると喉をならしている。その眼光は今にも射殺しそうなまでに獰猛だった。
だが、勝ったのは…俺だ。
「なかなか強かったよ…じゃあね」
そして俺はキングウルフの首を切り落した。
誤字脱字とうありましたらおねがいします。




