表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
転生ニートの剣と魔法で最強伝説  作者: 時崎 空魔
第2章 冒険者編  ~パーナでの活躍~
49/68

44話 戦闘前夜?

 俺達はギルドホールに入ると、いつもと変わらないように見えてるが、空気がぴりぴりしている。

 俺はあのやさしい受付嬢さんを見つけると、早速話しかけた。


 「あの、どうかしたんですか?」

 「え?あ…まぁ、その、ね…」


 受付譲さんはとても気まずそうな顔をした。

 何か怪しいと思って俺は強引に教えてくれとせがむとあっさりと教えてくれた。


 「まだ、確証はないんだけど…とあるパーティーが森に行ってみたけど妙に魔物が少なくて調子乗って奥までいくとあるものを見たんだって…」

 「その、あるものとは?」


 俺がそう尋ねると、一瞬受付嬢さんが口ごもったがゆっくりと教えてくれた。


 「狼の集会場…レッドウルフはもちろんのこと、その上位存在のロードウルフが数匹…そして、AAAクラスのキングウルフ…そして、それがゆっくりとこっちに向ってきているとか…」

 「っ!!」


 俺は受付嬢産の言葉を聞いて思わず背中に冷や汗が伝う。

 AAAクラスは別名準魔王クラスとも呼ばれる上位存在だ。こいつが一体いれば、小国クラスなら滅びるとまで言われている。そして、そいつ一体だけではなく、その配下にAクラスのロードウルフを引き連れているのだ。

 このクラスの討伐になると、Aクラスの冒険者を少なくとも50以上は集めなければだめだろう。Aクラスが10人いてもあっさりと蹂躙されてしまうだけだ。


 「マスター…」


 声の方向を振り返ると、心配そうに見つめるシィリスの姿はあった。

 …全く、弟子に心配されるとか師匠として失格だな…。

 自分の失態に苦笑いを浮かべる。

 だが、覚悟は決まった。

 ここにはシィリスも居るし、ラルドやバロットさんもいる。そしてこの心配性な優しい受付譲さんも…。

 自惚れているわけではないが、これでも自分が腕が立つほうだという自身はある。だから、こそ…

 この町は俺が守る!


 「情報ありがとうございます。では、早めに離れたほうが良いかもしれませんね…」

 「えぇ、そのほうがいいわ…」


 と受付譲さんも笑顔で答えてくれるが、やはりその笑顔に元気はない。

 俺は外に出ると森のほうに視線を向ける。


 「ちょっくら、挑んでみますか…!」

誤字脱字等ありましたらおねがいします。

次話から戦闘が始まります。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ