幕間 シャーリーと学園編?
シャーリー視点。
シャーリー・ブラウンが王都の魔法学校に入ってから数年たって、年は12になっていた。
彼女は百年に一人と言われるほど天才視されていて、彼女と縁を持ちたい、もしくは結婚とかそういうことをしたいという貴族は少なくなかった。
それに、彼女の優しさと真面目さ、そして何より幼いながらも将来を約束されたような美少女なのだ。
そのため、彼女は貴族の輩から求婚されてはいたが、婚約者が居るの一点張りで全てを断り続けていた。
だが、それでも続いていただが、ある人物によってそれは止まったのだ。
その人物の名はレオーネ・フォン・グラリード。
公爵家の令嬢で年もシャーリーと同じ年齢。その身分の高い彼女がいつも近くに居ることで、他の貴族に対して抑止力となっていたのだ。
公爵家としては、将来有望視されている彼女と縁ができて、シャーリーからしても他の貴族からある程度守ってもらえるもちつもたれつの関係だった。
レオーネは魔法の適正が高くなおかつ見た目もすらりとして美しく周りからも人気ではあった。(中にはお姉さまと年上の女性からも慕われているとか)
そんな2人は王都の魔法学校の修練場に来ていた。魔法の練習である。
「それにしても、最近嬉しそうだけど良いことでもあったの?」
とレオーネが尋ねるとシャーリーは嬉しそうに答える。
「うん!フリード君が迎えに来てくれるんだって…早く来てくれないかな」
と嬉しそうに頬を染める彼女の状態はまさに恋に盲目なのだろう。
友人のそんな姿を見て、レオーネはため息をつく。
「ほんとうにそのフリードってのは貴方よりも凄いの?私にはあなたも結構化け物クラスなのだけれど…」
レオーネはそんなことを言ってしまう。
シャーリーから聞いたフリードという少年の存在はとてもじゃないが信じれなかった。
森をまるまるひとつ吹き飛ばしたり、地面に大きなクレーターを作るとか魔王でないと納得できないような内容なのだ。それもまだ10にも満たない少年がやったというのだから、信じれないのも無理は無い。
「フリード君からしたら、私なんてあっという間に負けちゃうよ…だから、せめて足手纏いにはなりたくないから…がんばらないと」
彼女はそう言って修練に戻る。
多くの貴族に求婚を受けながら断り続けたっと一人の少年に思いを寄せる友人。
結果として、少年に興味が湧くのはごく自然なことだったのだろう。
(まぁただの凡人だったなら容赦しないわ…)
彼女は少年に対して一種の対抗意識を燃やしていた。
誤字脱字等ありましたらおねがいします。
うーん・・・あとシィリス視点を入れて本編いこうと思っています。




