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転生ニートの剣と魔法で最強伝説  作者: 時崎 空魔
第2章 冒険者編  ~パーナでの活躍~
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幕間 双子剣士と剣聖

 ベルクリッド・フォールマ視点(師匠)


 俺はフリードという弟子が旅立ってしまったために、暇だったのだが最近はイリスとミリスの双子の少女を鍛えている。

 ロベルトの娘だというのに、将来は必ずベッピンさんになるであろう少女達を俺はそんじょそこらの男に襲われないように戦い方を仕込んでいる。

 やっぱりフリードの弟子というだけあって、魔力も多いし、センスも良い。

 まったく…ここまですごいとロベルトの奴がうらやましくなる…俺も結婚したいけど、女にはめっぽう恵まれないんだよなぁ…。特に元パーティーメンバーのアリアが一番怖かった…。


 「おししょー!今日もお願いします!」

 「一生懸命がんばります!」


 俺の元に駆け寄ってくる2人の少女。

 俺は2人の頭をポンと叩くと、2人をつれて外へ出て訓練をつける。

 それにしても、この2人が強くなる理由が実はお兄ちゃんと一緒になりたいことなんだよな…実はこの双子はフリードの旅に大反対で行くなら私達も一緒に!って言っていたが、フリードは2人がまだ実力不足なのを理由に連れて行かなかったのだ。結果俺がこの双子を鍛えるはめになってしまったのだ…。


 「じゃあ、今日も訓練を始めるか」


 「はい!お願いします!」

 「今日は勝たせてもらいます!お師匠!」


 2人とも模擬剣を取り出して、俺を挟み込むように構える。

 イリスとミリスは魔法もそれなりに使えて、イリスは雷ミリスは水が得意だ。雷と水が相性が良い組み合わせでこの双子にはぴったりだ。


 まず動き出したのはイリス。

 無詠唱で発動したライトニングバレットをナイフを避雷針代わりに避けつつ、ッ距離をとる。

 そして、後ろに回りこんできたミリスが模擬剣を振るう。

 だがミリスの剣は1個だけじゃなかった。ミリスの周りに浮かぶ4つの氷の剣。本来攻撃もせずに浮かせているだけなんて非効率なのに、するあたり完璧にフリードの影響だろう。

 ミリスは自身が握る剣と氷の剣を操りながら、俺に反撃をさせない勢いで推し進める。

 そしてあるとき、足元にぴちゃと水がはねる音がした。地面を見下ろすと水が張っていて、ミリスはさっとその場から離れると、そこにイリスのライトニングバレットが着弾した。

 -見事な連携だ。


 俺は水を伝ってくる衝撃に膝を突く。そして、ミリスが再度今度は大振りに剣を振り下ろす。


 俺はニヤリと笑うと、ミリスの剣を弾き飛ばし、手刀でミリスの意識を刈り取る。

 振り返ると、イリスの顔が驚愕に染まっていた。

 確かに、あの攻撃は見事だったし、実際にダメージを負った。

 だけど俺には耐雷属性の装備をつけていたし、怯んだように見せかけたのも演技だ。そして、それを狙ってきたミリスを返り討ちにしたのだ。

 イリスは慌てて魔法を放とうとする。

 俺は指先に気を集めると、それをイリスの方向に向けて放つ。

 すると、イリスの魔法は掻き乱されたように消えて、イリスも意識も失った。


 この技はフリードに氷の鎖で捕まえられたときに使った技だ。

 あのときは体の中で気を凝縮し一気に解き放つことであの鎖を弾き飛ばしたが、今回は僅かな気を指に集めそれに方向性を持たせて放ったのだ。

 これを『放気』と呼ぶ。

 なかなかに訓練がいる技だが、剣士や戦士では魔法師に対抗するための重要な技だ。そして、気によってイリスの体内の気を掻き乱したので意識を失ったのだろう。

 だが、俺にここまで使わせるようになるとは2人とも未来が楽しみだ。

 あぁ、やはり誰かに何かを教えるというのは面白い。

 あいつも元気にしているだろうか…あいつも剣術だけならフリードと互角だろうからな…。

 俺は昔育てた弟子の一人を思い浮べながら、訓練に戻るのであった。

誤字脱字等ありましたらお願いします。

今度はシィリスの過去の幕間を書いてみようと思います…

そろそろ本編いかないと・・・


 あと2万文字イイイイイイイイイイイ!

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