41話 魔法剣士?
ギルドでは、最近事務処理と各所連絡で慌しい様子なのだ。
その理由は、最近問題化されてあった失踪事件の失踪してた人達が帰ってきたのだ。
そして、誘拐犯達のあの秘密基地にも捜査の手が伸びていった。
煌くような赤い髪。白い肌。そしてその存在を語るように真っ白のローブを着ている。彼女の名前はサリーナ。Aランクの冒険者で魔法師である。
そして、今回は誘拐犯達のアジトにあるという魔方陣を見に来ていた。
Aランク魔法師であるサリーナは地面に書いてある魔法人を見て、苦笑いを浮かべる。
(これは間違いなく禁忌クラスの魔方陣…そして、こっちは反転させて物…)
サリーナはさらわれた人たちから黒いローブの子供が格闘で、あのBBBランクの魔法師2人をたった一人で沈めたという話を聞いてはいたが、どうも信じれなかった。
だが、その疑いはここにくることで晴れてしまった。
(黒ローブが、この反転魔法を書いたのか…実に見事だな…)
彼女は心の中で感嘆した。魔方陣はそれを書いた人の性格が現れるといわれている。そして、フリードの描いた魔方陣は見事の一言だった。
反転させたあたり、その知識の多さが伺える。
そして、そんなことができる者ならば、BBBランクを倒すことは造作もないはずだ。
(ふふ…一度会ってみたいものだ…その黒ローブとやらに)
彼女は未だ見ぬ黒ローブの存在に心浮かせるのだった。
シィリスには魔法の授業もしている。
割と本人と適正があった魔法の系統は風・水・雷の3種類だ。
そして、シィリスは魔法と剣術を組み合わせた戦い方をしてくる。まぁ俺と同じ戦い方だ。
「せい!…ウィンドブレード!」
シィリスの一撃をバックステップで避けると、シィリスのウィンドブレードが迫ってきたので体を捻ってかわす。
そして、そこに再度シィリスの剣が迫る。
俺はどうにか僅かに服を切り裂いた。
俺は心の中で、シィリスの成長振りに驚いた。
剣術も上手かったが、ここまで剣術と魔法を組み合わせるとは予想外だ。
だが俺にも師匠としてのプライドがある。
俺は走りこむと、シィリスが魔法を放つ。
ライトニングバレットだが、俺の左後ろ右後ろそして前方の3箇所から迫ってくる。ライトニングバレットとは言えど、離れた場所で出現させて多方向から狙うなんて芸当は相当適正がないとできない技だ。
俺は僅かに笑みを浮かべる。
懐から投擲用のナイフを4本取り出すと、後ろに向けて2本。前方に向けて2本放った。
投擲ナイフでライトニングバレットを無効化し、前方の1本でライトニングバレットを防いで、もう1本がシィリスに迫る。
シィリスはそれ焦って弾いたが、気づいたときにはもう俺の剣がシィリスの首に迫っていた。
「常に焦らず冷静に、敵から目を離してはダメだよ」
そう言ってシィリスの頭をポンと叩く。
シィリスはちょっと残念そうに落ち込むが、慰めてみる。
「それにしても、あそこまで組み合わせてくるなんて…俺なんかあっという間に追い抜かれそうだな。一人旅も十分できる実力だな」
と言うと、シィリスは顔をあげてすごい勢いでぶんぶんと振り出した。
「そ、そんなことはありません!私はマスターが居ないとダメダメです!だからいつまでもそばに居させてください」
俺がいないとダメダメってどうなの?って思いつつも
そう言われて嬉しくないわけが無い。
俺はやさしくシィリスを撫でると、微笑みを浮かべる。
「そっか、ありがとうな…じゃあ飯いくか」
「はい!」
そして俺達は一応訓練を終えて宿屋に戻った。
誤字脱字等ありましたらお願いします。
うぅぅう・・・文字が・・・10万文字までの壁が・・・




