表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
転生ニートの剣と魔法で最強伝説  作者: 時崎 空魔
第2章 冒険者編  ~パーナでの活躍~
40/68

40話 シィリスの特訓

 「せい!やぁー!」


 「そうそう、連続技のほうがいいよ」


 必死に打ち込んでくるシィリスの攻撃を受け流したり弾きながら、シィリスにアドバイスをしている。

 あれからシィリスようの剣を一本買って。こうやって稽古をつけているのだ。ちなみにシィリスには身体強化の魔法を掛けているが、俺には掛けていない。素の状態だ。

 (シィリスが昔の俺とすると師匠ってこんな感じだったんだ…)

 と思うと、なぜか懐かしい気持ちになる。


 「せい!!…あっ!」


 シィリスの一撃を俺は剣で力の向きを逸らして、俺はカウンターに首元に剣を突きつけた。


 「今のは良い一撃だったけど、残念…でも、シィリスには才能があるよ」


 と俺はシィリスの頭をぽんぽんと叩いて褒めてあげた。

 シィリスはまだ初めて3日ぐらいしかたってないのに、完全に身体強化の魔法も使いこなし日々上手くなっていく。


 「これからもお願いしますマスター!」


 俺は微笑むと、シィリスを連れて冒険者ギルドに向う。

 一応昨日シィリスの冒険者登録も済ませたし、俺がDランクなのでそのぐらいのランクなら、自分より下が居ても一応受けれるのだ。

 俺は依頼書の中から適当に探すと、お手ごろなクエストを見つけたので、それにした。

 クエストはゴブリンの討伐 数は20体だ。

 まぁ今回はシィリスの経験をつむためだからこういう簡単なやつがいいのだ。


 俺は受付譲さんに渡してクエストを受注する。

 そして、門を抜けて森に向う。




 森の中


 「せい!…やっ!」


 とシィリスの声が響く。

 シィリスは6体ぐらいに囲まれているが、難なく撃退していく。

 俺は危なくなったら援護するが、そんな場面は一向に訪れない。そして、そう考えているうちにあっさりと6匹を倒し終わった。

 シィリスは満面の笑みでこちらに近づいてくる。

 だが、俺はその瞬間僅かな殺意を感じて、シィリスの後ろに回ると飛んでくる矢を叩き落した。

 そして矢の飛んでくる方向に目を向けるとゴブリンが居たので、ライトニングバレットで撃ち落とした。


 「チェック・シックス…ってね」


 と俺は呟くが内面では恥ずかしさと嬉しさで溢れていた。

 一度は呟いてみたい言葉だったのだ。


 「ご、ごめんなさいマスター…」


 と顔を俯かせて落ち込んでいるシィリスの頭をなでて慰める。


 「気にすることはないよ。今度から気をつけていこう」


 と言うと、シィリスはコクンと頷いて、またゴブリン探しに戻った。



 日が暮れる頃にはすでにゴブリンを40体以上を討伐していたのだ。

 ゴブリンは何かの素材になるというわけでもないので、俺は討伐した証拠であるゴブリンの耳を削いで持って帰った。

 無事クエスト達成報酬を貰って、ギルドを出ようとすると、見知った顔に出会った。


 「おっフリード君…元気でしたか?」


 と声をかけてくれたのは、ラルドであった。

 その後ろにはフレデリーとシュリナが居る。


 「よっ…それにしてもまた老けたのか?」


 「あははは、そうかもしれないね…でも大分慣れてきたよ。僕達ももうEランクだし」


 とラルドは笑った。

 それにしても、やっぱりこいつの顔は10代に見えない…。


 「おぉEランクになったのかおめでとう」


 と祝うと、ラルドはありがとうと言ってフレデリーは俺もがんばってフリードに追いつく!と言ってシュリナは愛も変わらずツンデレな答えで当然よ!と答えた。

 ツンデレだけど、未だデレを見てないような…。


 「あれ?フリード君その子は?」


 とラルドは俺の後ろにいるシィリスに目を向けた。

 シィリスは恥ずかしそうに俺の後ろに隠れてローブをぎゅっと握り締めている。

 俺はシィリスの頭をぽんとなでてやり、紹介する。


 「あぁシィリスと言ってね、弟子かな」


 「なるほど、よろしくお願いしますね。シィリスちゃん」


 と言ってラルドは挨拶の代わりに手を差し出す。

 そして、シィリスは一度俺の顔を見上げると不安そうだったので俺を笑顔で微笑むと安心した顔になってラルドの握手に応じた。


 「よろしく…おねがいします」


 とシィリスもぎこちないながらも握手に応じていた。

 その後はなぜかシュリナに気に入られてずっと撫で回されていたのだった。

 誤字脱字等ありましたらおねがいします。


 10万文字の道のりは遠い


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ