18話
ルースは服を持ってきてそれを着させるとサイズはぴったしだった。
あのまま、裸にしておくのは子供の健全育成には良くないからね!
ひとまず服をリナも一緒に遺跡を出る。ひとまず勉学はこれまでにして、模擬訓練をするために外に出たのだ。
そういや、リナもルースの知識をコピーしたようなものだから格闘技術もあるのか…それなら、2対1でやってみるのもありかな?と俺考えて行動に移す。
「よし、じゃあ2人とも相手に戦ってみようかな」
と俺は二人に言うと、2人とも賛成した。
「かしこまりました」
「おっけー!」
と反応の仕方が対照的だけど…まぁそこらへんは可愛いから許しちゃうけど…まぁいきなり2対1とかいくらなんでも無理な気がするが、急いで強くなりたいのだ。
俺は腰をすこし落として構える。別に木剣とかでもいいのだが、もしそれがない状態とかでも戦えるようにと思って最近は徒手格闘術を学んでいる。割と魔力による身体強化ができるので、大抵のことをやってのけることができる。
俺は構えると、まずリナが突っ込んでそれを援護する形でルースが魔法攻撃をしてきた。
(いきなり連携してくるのかよ!めんどくせー!)
俺はまず魔法を使って、突進してくるリナとルースの間に土魔法で大きな壁を作る。まず敵を分断して個別で倒す作戦だ。最近はルース相手に対抗できるようになったのだ。
ルースの魔法は土魔法の壁にぶつかって消滅する。
まだリナとの距離は数メートルあるのでタイミングを合わせてカウンターを放てば、無効化できるはずだ。
頭の中で作戦を考えていたが、そんなものは一瞬にして無駄になった。
リナは勢いよく地面を蹴ると、すさまじい勢いで飛んできた。そんなことを予想できなかった俺は顔の前に腕をクロスさせて魔力を込める。
リナの拳と俺の腕がぶつかる。
俺はすさまじい勢いで後ろの飛ばされる。後ろには森があるのでこのままではぶつかると判断して、飛ばされる勢いを活かして、飛行魔法で宙に浮き上がる。
すると火の魔法が飛んできたので障壁魔法で無効化する。
そして少しを目を離したすきに目の前にはリナが居た。
俺は再度腕をクロスさせて魔力をこめるがまたしても防ぎきれずに今度は地面に叩きつけられた。
そして俺は気を失った。
俺はぱちりと目を覚ますと目の前にはリナの顔があった。わずか5cmくらいの距離だ。
「あ!ご主人様おはよー!ごめんねさっきは」
とリナはちゃんとした姿勢に戻って手を合わせて謝る。
まぁ俺が模擬戦を頼んだわけだから彼女に非はない。
「まぁ、別にそのことはいいんだけど…まさかリナがいきなり飛行魔法使ってくるとは驚きだな…」
あのパンチ力も脅威だが、まさか飛行魔法を知識として覚えてるがすぐに使えるとは驚きだった。
「あれ?私は飛行魔法なんて使ってないよ?」
と不思議そうな顔をする。いくら彼女がアホっぽい属性の子でもそれぐらいも忘れることはないはずだ。
「え?じゃあどうやってあそこまで来たの?」
と聞くと
「普通に体に魔力を込めてジャンプしただけだよ?」
とリナはさも当然のように答える。
だが、普通なら魔力による身体強化であそこまで高く飛ぶことは俺にもできないしルースにもできない。
なんというか…恐ろしい
あれ?この子アホ属性だけど天才肌ってやつ?
といまさら気づくフリードであった。
どうもお久しぶりです。遅れてしまって申し訳ありません。
これからはちゃんとやっていきたいです・・・。
誤字脱字等ありましたらおねがいします




