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惨文詩

コトノハココロ、ウミシズク。

作者: 舞端 有人

独りの人間。行き着いたのは、海原に繋がる小さな入江。


口から何かが、雫が、ポツポツと海に落ちて行く。


その人は、口を開いて何かを言っていた。誰に言う訳でもなく。独りで。




言葉とは、私のココロ。


泣き言は、涙の枯れた、私の涙。


気持ち悪いでしょう?


腹が立つでしょう?


鬱陶しいでしょう?


だから、見ないで下さい。私のココロ。


だったらこんな場所で口を開くなって?


涙を枯らし、追い込まれたモノの最後に行き着いた場所なんです。お願いです、奪わないで下さい。


私には、ココしか無いんです。


追い込んだのは誰かって?


ワタシです。私が、全て、何もかも悪いんです。


自らで自らを追い込んで、追い詰めて、行き着いた結果がここなのです。



と。その人は嘆くように、祈るように、懺悔するように言っていた。


コトノハは、ココロ。

涙の雫。


ポツポツと、深い海に落とされる不快な雫。


ポツポツ、と。


ただ、ポツポツと。

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