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another real 現実か否か  作者: DELTA1
第一章 終わりにして始まり
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第三話 急転

「事前の予定通りに進む戦争など、現実には存在しません。もし演習でそんな事があったなら、進行に関わった者を全員軍から排除すべきです」


 ある将軍の国家元首への回答より

 三日後、街道のカーブを見下ろす丘の茂みの中から、洸は周囲を観察していた。

 例の馬車が来るまでもう少し時間がある。準備は万全だが、現場とは何が起こるか全く予測が付かないものだ。最終確認に時間を掛けられるならばそれに越したことは無い。

 今の洸は異質な四角い物体を目の前に掲げて、それを覗き込んでいる。

 アースガードには有り得ない物体であるそれは、arwのマルチスコープシステムだった。

 偵察や待ち伏せの必需品で、通常の倍率変更可能な双眼鏡、5km先までの距離を測れるレーザー測距システム、星明り程度の光なら増幅して暗闇を見通すスターライトスコープ、生物の微細な放射熱を感知してそれを表示するサーマルスコープ、この四つを一緒にしてある夢の道具である。

 洸がarwのアイテムの中で最も必要だと思っていた物は、実は直接的な武器である銃器よりもこのマルチスコープだった。

 何しろarwはネットをつかってのMMOでは無く、一人で全ての作戦を遂行せねばならないオフラインのゲームなのだ。その為に索敵をたった一台で行えるマルチスコープは初期で必ず手に入る重用品で、これを使いこなさなければ中盤以降は絶対にクリアできない。やろうとした猛者はいたらしいが、誰一人として成功しなかったそうだ。(掲示板に諦めと悔しさを滲ませたコメントが載り、メーカーのマニュアル文が嘘ではないとユーザーに知らしめた)

 スコープを下ろした洸は少しばかり後ずさってから腰を上げて、宿場町の方へ戻っていく。

 この仕事の実行役と最終確認をしなければいけなかった。

「ほう、お前が足止めか」

 ついて早々の洸に声を掛けたのは、実行役と思われる四人の中でも一番の年嵩と思われる髭面の中年だった。

 他の三人は長身の静かな雰囲気の青年、妙な笑いを浮かべている短躯の薄汚い男、そして……

「あんたも実行役だったのか」

「まあね、それ程今回の話は俺にとっても重要なんだ」

 なんとあの連絡役だと思っていたゲイルだった。

(嫌な雲行きだな)

 洸は少し不安になってきた。

 恐らくだがゲイル以外の三人はこの手の仕事のプロだ。

 髭面は明らかにリーダーで、青年はサブリーダー、小男は……人数合わせだろう。いやらしい笑みを浮かべているが、気配はそこらの一般人と変わらない単なる三下だ。

 だが髭面と青年は殺気をうまく隠す術を知っている、まさしく荒事のプロだろう。まあ、こういう奴はなるべく事を荒立てずに仕事を済ませようとするから、その点は安心できる。いざという時は躊躇いはしないだろうが。

 そして最大の不安要素はこのゲイルだろう。

 最初は裏社会の人間だと思っていたが、この様子では半分当たりといったところか?

 恐らく誰か身分のある者、つまりどこかの貴族の手下で、今回の仕事を手配し実行にも何らかの役目で加わっている懐刀なのだ。

 バックストーリがどうなっているか分からないが、これは標的が重要人物であるという確率が上がっているのは間違いない。

 しかも、この計画が考え付かれてからさほどの時間が経っていないと洸は判断した。

 洸を雇った経緯がかなり急だった事、実行犯が人数合わせに三下を連れてきた事、この二点が時間が無かった事を示している。

 それなのにゲイルはこれだけの手配りをして、準備を整えた。連絡役と見せて、洸と一種の面接までやっている。

 こいつが無能の筈が無い。そんな警報が洸の頭の中で鳴り響いている。

(いや、だからこそだな)

 だからこそもう少し付き合う必要があると洸は判断した。以前考えた通りで中途半端は一番危険なのだ。

 もし今ここで洸が抜ければそれだけで連中の不利益になり、確実に命を狙われる。

 共犯ならともかくとして、目撃者は消せ。犯罪者の鉄則である。

「俺がバーウ。「銀の風」の頭だ。よろしく頼むぜ」

 髭面の自己紹介を聞いて、洸は少し驚いた。

 「銀の風」とはここいらでそれなりに知られた盗賊集団だ。

 もちろん誘拐も前科がある。

 ギルドには当然ながら捕縛依頼が来ていて、近隣のハンター(冒険者の中で、この手の賞金首を追う者)は全てこいつらを追っている筈だった。

「私はシン」

 例のサブリーダーと推察される長身の青年は、それだけ言うと目を閉じて傍らの樹木に寄りかかったまま微動だにしない。もとから無口な性質なのだろう。

「すまねえ、あいつは誰にでもああなんだ。だが頭は最高に切れるぜ」

「気にして無いよ」

 バーウの侘びに洸はそう返した。

「おれはロガってんだ」

 小男がいかにも小物らしく尊大に言った。自分を大きくかつ偉く見せようと必死なようだが、意図が見え透いていて全く成功していない。「銀の風」の一人といっても、やはり配下の中でも下っ端なのだろう。

「コウだ。冒険者をやってる。あと俺はハンターじゃないから、あんた達をどうこうしようとは思ってない。よろしく」

 自己紹介を終えると、案の定というかロガが絡んできた。

「てめえ冒険者かよ。なあ、かしら。こいつ今ここでやっちまおうぜ」

「うるせえぞ、ロガ。テメエはコウの言った事を聞いてねえのか」

 バーウの怒鳴り声が響く。ロガは驚いて、その場で硬直していた。

「こいつはハンターじゃねえと言ったんだ。そしてどうこうしようとはってのは、俺達の事をタレこむ気もねえって事なんだよ。まったく、その程度だからおめえはいつまで経っても下っ端なんだ」

 続くバーウの説明に、シンが僅かだが肯いた。これを見たロガは渋々口を噤む。納得していないのが傍から見ても丸分かりだったが。

「で、俺が今回の雇い主のゲイルだ。今回の仕事での持ち場は、荷物の確認と処置だ。これは俺にしか出来ないからな」

 ゲイルの説明は明確かつ簡潔だった。

「早速だが、手順を説明する。目的の馬車はそろそろ来る頃で、あの曲がり道を曲がりきったところをコウが足止めする。それからあんた達が三方から囲んで、荷物を取り押さえて、俺が処置をする。流れはこんなところだ。何か質問は?」

「荷物と言っても、単なる物か、それとも人間かくらいは教えてくれねえか?」

 バーウの質問に少し考えてから、ゲイルは答えた。

「分かった。目的は中に乗ってるやつだ。とにかく無傷で取り押さえてくれ。とにかくその点は守ってもらう」

「おう、分かった。俺からはそれだけだ」

 バーウが質問を終えると、シンは軽く頷き、ロガは不機嫌そうに黙っている。

「でだな、コウ」

 ゲイルは最後の確認とばかりに、洸に話しかけてきた。

「本当に足止め出来るんだろうな? しかも相変わらずたった一人で」

 当然の疑問だった。馬の扱いに長けた者でも、疾走して来る馬を止めるのは困難である。しかも客室に乗っているであろう者を無傷で済ませろと言うのだ。

「大丈夫さ。自信は有る。ただな……」

「何だ、何か問題があるのか?」

 実に不安そうな表情でゲイルが聞いて来た。今更抜ける気かとロガが剣呑な目つきで睨んでくる。

 だが洸は事も無げに言い切った。

「いや、馬車が曲がりきったら、目を閉じててくれ。他の皆もな」




 轍の音が大きくなってくる。

 馬車が近づいてきているのだ。

 洸は道脇の岩陰に身を隠して、自分の準備に余念が無い。

 先制第一撃は洸の仕事であり、しかも標的を傷つけないという困難なモノだった。

 しかしarwのアイテムを使える洸にとっては、別に難しい仕事では無い。タイミングさえ間違えなければ、十分に遂行可能だ。

 手の中の小さな棒状の異物を軽く握り構える。せいぜい15cm程度の長さしかない代物は、とても馬を止められるようには見えない。馬の足元に転がしたところで、大した障害にもならないだろう。

 だが洸は岩陰から道の先を見つつ、体勢を整える。

 音はさらに近づき、馬の嘶きまで聞こえて、そして遂に二頭立ての馬車がカーブを曲がってきた。

 洸はピンを抜くと、棒を掬い上げるように放った。信管の調整は三秒。馬の鼻先にかするかと思ったその瞬間。


 強烈な閃光が辺りを満たした。


「うわあああ」

「ぎゃああああ、目が、目が」

 馬と人間二人の悲鳴が響く。最初のものは馬車を操っていた御者のものだろうが、次のやつはロガのものだろう。目を閉じていろという忠告を完全に無視していたらしい。

(あの馬鹿が)

 洸は罵りを漏らしながら、馬車の様子を調べる。

 予想通りだった。馬は二頭ともその場で立ちすくんでおり、すぐには走り出せないだろう。御者は言わずもがなで、手で顔を覆って、御者台で呻いている。

(これで俺の仕事は成功だな)

 そう思いつつも、とりあえずその場は動かない。バーウとシン、そしてゲイルが即座に馬車に近寄っていく。遅れて目を擦りながらもまだよく見えていないらしいロガが続く。

 その様子を見つつ、予備として傍らに置いていた例の棒を腰のポーチに戻す。とりあえずは大丈夫だろう。


 スタングレネード、いわゆる特殊閃光手榴弾。

 洸が使用したのは、arwでも使い勝手の良いこの兵器だった。

 通常は作動と共に100万カンデラの閃光と180デシベルの轟音を発するのだが、今回は閃光のみに調整して使用した。

 それなりに離れているとはいえそこまでの轟音がしたら、宿場町の誰かが気付く可能性が高い。180デシベルとは航空機のエンジン音をすぐ側で聞くよりも大きな音なのだ。

 完全では無いが、一応は非殺傷兵器とされているスタングレネードは今回の仕事にうってつけだった。何しろ単なる一瞬の閃光だけなら、誰も怪我は負わないだろう。失明の危険はあるが、標的は馬車の中にいる。運悪く顔を出していなければそれはあり得ない。

 という訳で結果は上々と言えるだろう。

 馬にも馬車にも目に見える損傷は無く、標的も……。

 外に出てきたところをバーウとシンに捕まったらしい標的を見て、洸は知らず知らずのうちにそちらに歩み寄っていた。


「エルフなのか?」

 腰まである長い金髪と笹穂のように長く先端が尖った耳に宝石の如き美しさの碧眼、そして地球のグラビアモデルも適いそうに無いメリハリの効いたスタイルを持つその女性を見て、洸はそう質問した。

 この世界におけるエルフは、地球でファンタジーのキャラクターとして有名なエルフと大差は無いが、ただ一点、エルフ女性のスタイルがスレンダーとは程遠いのが最大の違いだろう。洸もこれまで何人かの女性のエルフと知り合いになり、一緒に仕事をしたこともあるが、この点については慣れるまで違和感が拭えなかった。

「それどころじゃ無い。ハイエルフさ」

 すぐ近くで荷物袋から何かを取り出そうとしているゲイルが訂正する。

「ハイエルフだって?」

 洸は心底から驚いていた。

 ハイエルフと言ってもエルフの上位種の別の種族では無い。エルフの中には極稀に普通のエルフではあり得ない程の魔力(彼らは精霊力と言っているが全く同じモノ)を持つ者がいて、それをハイエルフと呼称しているだけである。

 またハイエルフだからといってエルフの指導者層として君臨もしていない。歴代のエルフの長にはハイエルフもいない訳ではないが、通常のエルフの方が圧倒的に多い。ハイエルフの長の比率は一割を切っていると、知り合いのエルフは依頼達成後の食事の席で教えてくれた。

 またその特徴も生まれた時から分かる訳ではない。大体は百歳くらいというエルフとしては成人というべき時に、魔力の総量は判明するからだ。それまでは外見的にも精神的にも全く違いが現れない。その為にハイエルフとして顕現したエルフは、その殆どがエルフの隠れ里に篭ってしまうのだ。里ならば親兄弟、小さい頃からの友人に囲まれて安全と言うか目立たずに暮らしていけるが、外界に出れば魔力量の多いハイエルフと言うのはどうしても目立つ。そんな訳で外界をうろつくハイエルフは滅多にいない、いや、実は一人もいないのではないかとまで言われていた。

 洸も彼女の魔力の流れに注意をして観察する。確かに知り合いのエルフよりも発している魔力が明らかに多い。ゲイルの標的は彼女で間違いが無いだろう。

「いや待て、じゃあハイエルフなんか捕らえてどうする気だ?」

「これを使うのさ」

 洸の質問にゲイルは何か袋から取り出しつつ答えた。複雑な意匠の首輪で、中心にはX字の文様が入っている。

「服従の首輪か? でもエルフにそれは効かない筈だが」

 洸の発言は的を射ている。服従の首輪は確かにその名の通りの効果を持つが、たとえ人間でもある一定以上の魔力を持つ者には効果が無いのだ。刻まれた文様の効果を魔力が打ち消してしまうからである。通常のエルフでも並みの魔導師を遥かに超える魔力を持っているのだ。ましてハイエルフを縛る事など服従の首輪では不可能である。それが通常の物ならば……。

「いや、これは試作品でね。今までの百倍近い魔力持ちでも平気なやつさ。恐らくだがハイエルフでもね」

「??????」

 なにやら罵声? と思わしき理解不能な声が響いた。ロガに縛られている、件のハイエルフが何かエルフ語で叫んでいる。

 ゲイルと「銀の風」の三人にはさっぱり分からなかったろうが、肉体構成の際にこの世界の主要言語を頭にインプットされた洸は意味が即座に分かった。

(このろくでなし、か)

 反論できない罵倒に顔を歪める。全く持ってその通りとしか言い様が無いのだ。だがその反応を見たハイエルフは、洸がエルフ語が分かると看破した。ひどく小さく、だがハッキリとエルフ語でこう言った。

「????」(助けて)

 彼女はその綺麗な瞳に涙を浮かべながらも、洸をしっかりと見ている。顔の造作は他のエルフ達と同様に非常に整ったものだが、洸の知る限り彼女は明らかに図抜けた美しさを持っていた。本当なら取り乱してもおかしくないところを、精一杯のプライドを保って泣くまいとしている。精神的に乱れた姿を他人に見せるくらいなら死んだほうがマシだと思っている目だ。そして何よりも……彼女は「助けて」と言った。つまりこれは彼女からの洸への依頼だ。ならば、

「ゲイル、あんたの主人はギラン男爵か?」

 いきなりの核心を突いた質問に一瞬驚いたゲイルだが、次の瞬間には何事も無かったかのように答えた。

「よく分かったな。その通りだよ」

 その答えに嫌な予感が当たった事を、内心舌打ちしながら洸は言葉を返す。

「なに、この手の魔道具の改造が趣味な奴はアイツくらいだろう。しかもめかけをとっかえひっかえしているのも聞いてる。彼女は新しい妾か?」

「ご名答。まあ妾というよりはそのままの奴隷さ。何しろハイエルフの奴隷なんて初めてだろう。男爵も鼻が高いだろうし、俺たちもかなりの実入りがある。そういうことだが……」

 洸の様子から異常を感じたゲイルは、一歩下がるとそのまま質問してきた。

「おいおい、コウ。今更人助けに回ろうなんて虫が良すぎるぜ。お前も今回の片棒を担いでるんだ。前金も渡してあるし、もう実行してるんだ。諦めろよ」

「そうそう、この人の言う通りさ」

 バーウが横から口出ししてきた。

「俺たちは仕事を片付けた。その後はこの娘がどうなろうが知ったことじゃねえ。ここまでが依頼だからな。コウ、おめえは頭のいい男だ。これくらいは承知してるだろう?」

 洸はバーウに目線を向ける。そしてすぐにシンを目で探すと、殺した御者の死体を片付けていた。こちらを見てやはり頷く。無言だが言いたいことはバーウと同じなのだ。

「へへ、やっぱテメエはやっちまったほうがいいとおもったぜ」

 ロガがハイエルフを縛ったロープの一方を弄びながら、物騒な事を言っている。元から気に入らなかった相手を殺せるチャンスが向こうから舞い込んできたのだ。実に嬉しそうである。

「お前以外の全員一致だな」

 これまでとばかりにゲイルが締める。

「コウ、もうよせ。バーウの言うとおりお前は頭のいい男だ。これが無意味だと分かってるだろうが」

「確かにな、それが頭のいいやり口だと分かってるさ」

 洸は微笑を浮かべながらやり返した。左手をマントで半ば隠されている腰にあるポーチに伸ばす。

「でも賢いやり口が結果的に正しかったかは、やってみなけりゃわからんさ」

 次の瞬間洸の腰の辺りから、何かが空中に投げられた。

 それが何かを悟ったゲイル、バーウ、シンの三人は素早く両目を片腕で覆う。だがロガは何事か分からず、間抜けにも先程と同じ目にあった。

 スタングレネードの閃光に目をやられて悶絶するロガを尻目に、洸はハイエルフを抱えると、馬車には目もくれずに川の流れる下方の低地に身を躍らせた。

 自分が面倒な深みに嵌まり込んだことは分かっている。

 それでも己の意思のままに、やりたいようにやるだけだ。

 それこそがこの世界での生き方に相応しいのだから。


「畜生、俺はまた人生を棒に振ったぞ」

 この台詞をラストに入れたかったんですがねえ。

 後、スタングレネードの調整はarwでのオリジナルと考えてください。

 現実には不可能では無いでしょうが、必要性が薄いと思います。

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