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普通ってどこにあるんですか?  作者: 姫野すずほ
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自己紹介

人生というものは本当に何が起こるかわからんものだ。俺、坂口ヤマセは高校生になって、やっと人生に大きな波があることにに気付いた。今までもそれなりの波はあった、だがそんなものは誰にでもあるような普通のことに過ぎない。つまり俺は今まで「普通」だったんだ。そしてこれからもずっと「普通」だと思っていた。 だが俺は今こうやって、ありえない現実の真っ只中にいる。


今日は如月学園の初めての登校日。つまり始業式だ。つまらない行事を終え、各々発表されたクラスに移動する。

「えーと…俺は1年a組だから…、ここの教室だな」

如月学園の一学年はa組からe組の計5クラスで構成されている。なーんだ結構多いじゃないか、なーんて思っている方もいるだろう…。だが、驚くなかれ!如月学園の校則の1つとして、クラスの上限人数というものがある。その内容は「1クラスの人数は10人と定める」という訳のわからんもの。だからつまりクラスメートは俺を含めてたったの10人。…そんな人数で学園行事を乗り越えられるのだろうか?そんな疑問を抱えながら、自分のクラスに入った。

中に入ると、すでに数人座っていて、俺が自分の席に座った後、すぐに10人全員がそろうこととなった。…意外にみんな普通に見えるな。本当にこいつらなんかすげぇ特技もってんのかな?…っまぁ俺が言えることじゃねぇけどさ…。


しばらくすると1人の怪しげな人物が教室に入ってきた。その女の人はなにやら魔法少女のようなコスチュームを身にまとい、マジカルステッキ?のよえなものを手に持っている。

「はぁ…?」

思わず口からでてしまった驚きの言葉。だがそんな様子を気にもせず、女の人は喋りだす。

「みなさんはじめまして☆*。私が皆さんの担任の蝶々きらりですっ☆*。ちなみにこの服はコスプレではありません!!私服ですっ!そこんとこよろしく☆*。」

なんか頭痛くなってきた…。

「それではみなさん自己紹介たーいむですよ☆*。主席番号早い子からお願いしまーす☆*。」

「雨雲 傘子です…」

「兎 みみでーすっ!」

「神 あがめ。よろしく」

「坂口ヤマセだ、よろしくな」

「東京 あむ」

「柊 雅ですわ」

「蛍 ひかりだよ(๑´`๑)♡」

「冥土 はやてだ!」

「理解 ゆらりです」

「笑 ふふです…」


「えっーと…女の子は傘子さん、みみさん、あむさん、雅さん、ひかりさん、ふふさんね☆*。ということは女の子が6人で、男の子が4人かぁ☆*。」

「わぁ☆*。私は楽しみだよー!この一年が☆*。みんなでいいクラスにしていこーね☆*。」


この1年、安全に過ごせますよーに…俺は心から願う。

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