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第1話

「くれぐれも気をつけて行くんだよ」






そんな自分の主の言葉と(なにか裏がありそうな)満面の笑顔を最後に見聞きしたのは3日ほど前。




只今メリースは馬車に揺られてオータリアの帝都エイルダに向かっている途中である。



エイルダまであと、4日…



馬車でじっとしているこの時間、はっきり言ってメリースにとって暇で暇でたまらなかった。






自分は侍女であり毎日掃除、洗濯、食事の用意など常に体を動かしていたからである。



さっさと用事済ませて帰りましょう




馬車の窓から景色を見ながらそのようなことばかり考えていた。













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