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旅の準備

アリッサが俺達を勇者としてこの世界に召喚してから初めての朝を迎えた。

未だに半信半疑の俺は目覚めると見慣れない天井に見慣れない部屋で起きた。

頬をつねってもみたが、やはり夢じゃなかった。

俺は()()してあの化け物を倒したのは事実だ。

あんな特撮のヒーローみたいな姿になって、撃退したのも事実だ。


「おはよう!よく眠れた?」

「ああ、おはよう・・・昨日は色々あったからって・・・お前?確か・・・リズ!」


俺が解放した精霊(エレメント)のリズがおはようって言ってきた。

驚いたな・・・精霊って言葉を話すのか・・・人型だからありえなくはないか・・・。


「おはようございます!大輔様、朝食の用意が出来ました。」

「あ、おはよう・・・え~っと・・・」

「リーシャム・ムールです!」


俺に話しかけてくれたこの子はリーシャム・ムール、通称リーシャ。

リーシャは聖者アリッサの付き人のような役割をしている。

ちなみに最初に俺達がこの世界に来て襲われていたのもこの子だ。

俺達が目覚めた協会は、アリッサの聖女としての使命を果たす場所であったらしく、俺達は俺達でちょっとは世話にもなっている。


リーシャに誘われた俺は食堂へ行って朝食を取る事にした。

食堂には当然他の4人もいた。


「大輔君おはよう!」

「おはよう!」

「おはようっ!!」

「寝れたか?」


孝哉はそれかよ・・・


この世界での食事は俺たちの世界と対して変わらない物ばかりであって安心した。


バターが塗られた焼きたてのクロワッサンに暖かいスープ。

どれも上手かった。


「皆さん、食事しながらですが、私の話を聞いてください」

「ん?」


改まった顔をしてリーシャが話し始めた。


「あなた達はこの世界を救う為にアリッサ様が、"精霊戦士(エレメントリアス)"として召喚しましたが、世界を救う為には精霊と聖石が必要不可欠なのです。・・・とは言え、皆さんからしてみれば、いきなりこの世界に来て迷惑に思っていると思いますが、どうかご協力お願いできませんか?」


リーシャは真剣な表情で俺達に頭を下げてきた。

確かにいきなりこの世界に来てまだ頭の整理は追いついていない。

でも、元の世界へ戻れるかもしれないしな・・・。


「俺はやるよ!」

「大輔様!」

「え!」

「何言ってるのよ!」

「どうせ元の世界に戻れるかなんてわからないんだし!俺はやれるだけの事をやってみたいんだ!」

「ご安心ください!この世界に平和が戻れば、皆さんを元に戻す事を約束します!」

「ん~それならいいかな?」

「仕方ねえな・・・」

「僕も頑張るよ!」

「やってやろう!」


みんなもようやく同意してくれたみたいだし・・・早速出発するか!


「所で、世界の平和を取り戻すってどうすれば?」

「はい!皆さんには旅をしていただきます!」

「旅!?」


いきなり言い出してんだ!?

旅だなんて!!??


「申し訳ございません。ですが、精霊は大輔様の見つけたリズ以外にもいるのです」


唐突にアリッサが現れて、改めて説明をしてくれた。

とりあえず渋々納得をした俺達は、旅の準備を始めた。




***



俺達は街で必要な物を買う事にした。

リーシャも俺達の旅に同行してくれる為、一緒に買い物をする事になった。


だが、この世界で旅をするには何が必要か・・・。




***



必要な物は大体揃った。

後は出発の準備だが・・・。


「あれ?孝哉はどうした?」


孝哉がいない事に気付いた。

あいつどこに行った。

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