僕の使命って何だっけ?
自分探しをする人に多いのはさ、自分が生まれてきた目的や意味、使命なんかを知りたいって大抵言い出すよね?
それで、次ぎには自分はどこの星出身とか過去世はこうでみたいなことを話し出す。
それが悪いとは言わないし、知りたいならどうぞお好きにって思うだけだ。
そのうちスピリチュアルカウンセラーとかスピリチュアルヒーラーを自称しはじめて活動し出す人もいたりする。
これこそが自分の使命だと言ってやりはじめるんだよね。
実はさ、僕も眠れる4万4千4百人を目覚めさせろという指令を受けたんだよ、僕のマスターからね。
なんで444でゾロ目の人数なの?4万人じゃダメなわけ? この界隈の人達って、888とか222とか料金や人数までゾロ目で揃えるよね?
何名様限定、先着何名様って、まるで商売みたいじゃんか?
色々文句を言うとマスターから叱られるし、本当に意味がわからない。
取り敢えず4万4千人は頑張って達成したから、後は見逃してくれよぉ。
4百人ぽっちなら僕がやらなくても、放っておいても勝手に目覚めるでしょ?
って言っても、絶対に首を縦には振らない僕のマスター様。
本当にこれはノルマかよ!?
それにさ、僕以外にも目覚めさせる担当が沢山いるみたいだから、そこで人数とかが重複したりしてないのかな?厳密に人数をカウントなんかしてないよね?
有名になってわんさかと人が集まって来て、信者も作ってとっくに定員オーバーしているのに、その後にも新規募集、まだ集客するのはなぜ?
どうせ人(金)を集めるためのそれらしい口実に過ぎないわけでしょ?
僕は良識的な価格で提供したけど、高額な方が効果が高いだろう、それだけメリットも多いかもと錯覚して、馬鹿みたいに高額なセミナーに参加する人も後を絶たない。
スピリチュアルビジネスに搾取されるのは、高額なパチもんブランド品を買い漁って喜んでいるのと似ているのかもしれない。
自尊心を満たしてくれるものに依存しているだけなんて、それで本当に目覚めるのかな?
それがホンモノかどうかの判断もつかないのにね。
もちろん僕の堅実なクライアント達は大丈夫だと思うけど。
○○先生に習っているとか、誰それの弟子とかのネームバリューばかり気にして、肝心な目覚めはそっちのけ。
弟子同士や派閥間でいがみ合い、自分が上か下かばかり気にして、誰かにマウント取ることしか眼中にないなんて、本当に人間て奴はまったくどうしょうもない。
目覚めたくない人からは攻撃されるし、厳しいことや本当のことを言えばたちまち悪者扱いされる理不尽さだ。
自力で、自然に目覚めないなんて人は、放っておけばいいのに。
無理に起こす必要は無いんじゃない?
人を目覚めさせるのが僕の使命とか言われてるのに、これじゃあ何のためかわからなくなって来る。
あれから僕は渋々残りの4百名を起こした。
なんとかノルマ(使命と言えとマスターにはどやされるが)を果たし僕は引退した。
満身創痍になったから、今は自分の心身を癒し回復させている。
回復したら今度は自分が本当にやりたかったことをやるつもりだ。
僕の使命は、自分が本当にやりたかったことではなかったんだ。
自分がやりたいことが自分の使命とは限らないのさ。
それは、人それぞれだからね。
人それぞれだというのに、『俺は自分のやりたいことが俺の使命なんだぜ』とマウント取ってくる目覚めてない癖にドヤる奴はスルーして、余生を楽しむことにししている。
マウント狂いのウザイ奴は目覚めていないということは確かだから、そこが目覚めた人かどうかの判断基準だから、わかりやすいだろ?
(了)




