表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
48/135

紹介してくれるのはありがたいのだが

私は結婚願望が乏しく、生涯お一人様でもいいかなと30過ぎても思っていた。


彼氏がいなかったわけでもないし、幾人かに交際を申し込まれることもあったけれど、結婚を視野に入れている男性に対してこちらが結婚する気がないのは失礼だと思い、交際を断った。


見合いも勧められたけれど、結婚する気がないのに見合いをするのも失礼だと思い、なるべく断った。

「そんなに断ってばかりじゃ、もう誰も紹介してもらえなくなるわよ」

母は苛立ちながら私を責めた。

「結婚はまだいい」

「まだなんて言ってるといき遅れるわよ。もう30過ぎてるのに!」

とにかく母は私に今すぐにでも結婚して欲しいらしい。

早く結婚しろというのは私を心配してというよりも、母親としての世間体を気にしてのものだろう。

同じ歳の従姉妹達はみな嫁ぎ、孫も生まれているから、私にも急かすのだ。

私は妹が既に結婚して孫がいるからいいじゃないかと思っている。祖母だって曾孫が抱けたわけだし。


職場のオールドお一人様に「あなたはいい子だから、幸せにならなきゃ」と見合いを強引にさせられてしまった。

それを断るのは気が引けたけれど、全然好みではない人で、悪いけど無理ということで、「せっかく紹介していただいたのに申し訳ないのですが」とお断りした。

なぜ自分は還暦近くに至るまで結婚しないでいるのに、私に結婚を勧めるのかわからない。

本当は結婚したかったのに、いい人がいなかったから結婚していないだけなのかな?


お一人様でも幸せな人はいる。母達の世代の価値観とはもう違う。


友人などから紹介してくれる人は、『友人にとっていい人』であって、『私にとっていい人』ではない。

だから、私は誰にも紹介してくれなんて頼んだことはない。

「ありがとう、でも自分で見つけるからいいよ」

そう言って断っている。


そんな私は我が儘で気難しい人間だと思われてしまっているのかもしれないけど、それは自覚しているので反論はしない。

でも、私はその性格に自分で責任を払っている。それで結婚しないならそれでいいし、自分のせいだからだ。


婚活に躍起になっている友人は、私に人を紹介する余裕はないし、紹介して来たとしても、「私が紹介したんだから、あなたも紹介してよね」という交換条件を押し付けてくるだけ。

そういう人が紹介してくる人も、タイプじゃない人ばかり。

私の好きなタイプを知っている筈なのに何でこの人なのかという人を紹介して来たりする。

これは私のためじゃなくて、自分に誰か紹介してもらうための口実でしかない。

だから、「私には紹介してくれなくてもいいから」と先に言っておく。


それで疎遠になるなら、それだけの友人でしかない。


結婚をする年齢や結婚を考えるようになると、みな大抵シビアになってゆくので、そうやって友人関係もふるいにかけられて、整備されてゆくものなのかもしない。


それでも本当に良い友人ならば残る。


自分が結婚してもいいかなと感じる人を他人に紹介する人はまずいないし、結婚が決まるまで友人達にも黙っておく方がトラブルにもならなくて無難だ。


婚活狂いの人、人のものを欲しがる人は邪魔をしてくる人もいるから。


そういう人は結婚が事後報告になると、キレたりすることもある。

「何で教えてくれないのよ!」

と責めるような人は、大抵、人の彼氏や婚約者を狙う人の方が多い。

実際に婚約した友人の彼氏へモーションかけた人もいるからだ。

そういう人もふるいにかけられて、友人枠から外される。


この人と結婚しようと思っているんだけど、あなたどう思う?とかを相談しているうちに、その相談していた友人に彼氏を取られてしまった例もあって、なかなか女性の友人関係は、結婚や恋愛が絡むと殺伐とした怖い世界だったりする。


そういう時にその人の本性が出るわけで、それで友人関係の整理整頓がはじまるのよね。


だから、結婚相手選びも大切だけど、普段の友人選びも重要なのよね。


結婚したければ万全の状態でできる方がいいと思う。


耳年増なだけで、実際の体験や経験が無い癖に、人の恋愛や結婚にお節介な口出しをしたり、首を突っ込みたがるとか、要らぬ紹介をしつこくしてくるような人も要注意。


自分の恋愛や結婚が上手くいかない人に相談するとか、不倫するような人に恋愛相談なんかしない方がいいわけで。


相談する相手を間違えてしまうと、自分が損をするとか、不本意な結果になってしまうのよね。


「何で私に相談してくれないのぉ」

って言われてしまうこともたまにあるけど、それはその人が信用ならないからなのよね。

人の噂話と悪口が大好物のような人には自分の相談事はまずしない。そして嘘の多い人もそう。

人によっては仲違いするような嘘を平気でつく人もいるからね。

「あなたの彼氏が、この前女の人と手をつないで歩いてるの見ちゃった」とか「別の女とホテルに入ったとこを見た」とか、婚約した女性の悪い評判をでっち上げて、他人の人生や関係を壊す嘘、傷つけるような嘘をばらまく人はクズだからね。


まあ、そんな人は大抵「なぜみんな私にいい人を紹介してくれないの!」とか言うものです。


人の粗や非を直接本人に指摘したり言わなくても、みんなまわりの人はちゃんと見ているわけでね。

言われてないから大丈夫とかではなくて、言われてないだけで、とっくにバレているなんてことがほとんど。


良い伴侶と良い友人を得られるかどうかは、自分次第なのだと思う。


良い伴侶さえいれば友人がいなくても幸せ、良い友人に恵まれたら幸せで別に結婚しなくてもいい。


それも全部自分次第。


私はたまたま人の紹介で夫を見つけたけれど、まさかの、青天の霹靂のような結婚だった。

結婚してもしなくても、どちらになっても自分が困らないように準備しておく方が慌てずに済むと思う。


結婚なんてしなくてもいいと思っていても、突然良い人にめぐり合うこともあるのだから。


紹介してくれること自体はありがたいとしても、良くない相手ばかりとか、自分に合わない人ばかりを紹介してくるような人は避けていく方が無難だ。


無用なお節介を焼く人に本当にいい人はいないから。本人に悪気はなく、自分は良い人だと信じ込んでいるとしてもね。


無自覚で泥舟寄越す人もいたりするからね。


普段から自分の付き合う人に気をつけて、身辺整理をしておくと幸運がやってくるのかもしれない。


受け身で何も自分では考えることなく、何も備えずにいるだけだと、流されて誰かのいいように翻弄されてしまい、自分の幸せとはかけ離れてしまうように思う。


相談した人や紹介してくれた人の言いなりで良いとは限らず、最後は自分の責任で判断しないとならないのよね。


自分でもできる幸せの準備、不幸を避ける備えをしておけば、きっと自分に丁度いい、最適な人が見つかるのではないかな。


私のまわりにいる、幸せを掴んだ人はみんなそうだから。



(了)

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ