第四話 ミニツマサレルオハナシ
さっそく母ちゃんにお願いし動いてもらって、5月頭に電力関連から東電力HDを200株程購入して貰いました
私の乏しい未来知識から、この年電力関連株からバブルの走りが始まったのは覚えていたのだ
とりあえず初期投資はここまでにするとして、私にはリアルな中学生生活をエンジョイしなきゃいけない任務があるのです。(美和子さんからキツく言われているのだ、怒った美和子さんはマジ怖い)
入学から一息ついた時期とは言え、部活動や勉強等の中学生活も真面目にエンジョイしなければ怒られてしまう
まあ過去に中学時代の行動等で、何か時間的に縛られる必要は感じなかったので、いきなりですが、まず動く事にしました。
まずは資産運用サークル略して「シックル」なるものを立ち上げてみました。
現在部員2名、部長である私風間大輔と、帰宅部から強引に引き抜いた岡崎健太君です(まあ単なる投資同好会のようなもんなんですが)
未来の数少ない友人枠からの抜擢ですよ! (泣
「大ちゃん、大ちゃん、資産運用って僕等まだ中学生ですぞ?」
「何甘えた事抜かしとるんじゃ! 世の中銭ぞ、銭が無いのは首が無いのと同じじゃ!」
現在健太に向けて鋭意説教中です
「このまま銭ば稼げず大人になったと考えてみ? 高校卒業後、何の因果か実家の工務店を引き継ぐ事になり、地元の結構な美人の知り合いとお見合い結婚、結果、大家族養う羽目になり、貧乏生活の中たまの休みに草サッカーのキーパーするのが唯一の楽しみ、そんな小市民の一生みたいになってしまってもお前はそれでいいんか?」
「な、なんかヤケに説明が具体的過ぎませんでしょうか?」
「兎に角、ここ数年が勝負の時ぞ、稼いで稼いで稼ぎまくって大金持ちに俺はなる!」
健太も巻き込んで引きずり回してやらないと、こいつはしっかりと実地で教育してやる、将来の俺の幹部候補なのだから(幹部候補が他にいないのは秘密)
「まあ俺が基本的な事は色々教えるから、ここで少しでも学んで資産を増やす勉強をやってみようぜって話さ、自身の未来の為にもな!」
「……何故かさっきのセリフで恐ろしく身につまされる気分になってきたから頑張ってみるよ」
こうして俺等の中学生生活がようやくスタートするのでした。
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