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未来知識で逆行した現代でスローライフを目指す  作者: Edf
第2部 第11章 またもや襲いかかる政治のお話
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恐るべき子供達②

またお馬鹿な話の続きが書けたので投稿

 私の名は風間晴彦、風間法律事務所の所長にして三男二女の父親でもある。


 子供達は私が言うのも何だが、優秀で良い子達ばかりである。


 まあ次男とは末娘の教育方針について激論を交わしたり、偶に喧嘩騒動に発展する事もあるが、根は優しい子である。


 だが最近、ちょっと頭の痛い問題を抱えていたりもする。


 末の娘が可愛すぎて心配なのである。


 私が仕事から帰って来ると、お出迎えをしてくれ


「パパ、おかえり〜、お仕事お疲れ様〜」


 天使だろ、これはもう、またお風呂に入れた時とか


「パパ、お歌歌って〜」とか


「パパ、お髭痛いから、いや〜」とか


 天使というより神かな?


 まあここ最近は恥ずかしいのか一緒に入らなくてなってしまい少し寂しい、ちょっと色々早くないかな?


 そう最近と言えば、美和子に娘がグレた何て冗談を言われたのだが、流石に酷い冗談過ぎて珍しく美和子に怒ってしまった。


 全く、保育園に入ったばかりの娘がグレるなんて冗談にしても笑えないぞ。


 とにかく、目の中に入れても痛くないくらい大事な末娘なのだよ、えっ?本当にグレたらだって?……


 ば、馬鹿を言うんじゃない、一瞬亡くなった父と母が向こう岸から手を振ってる幻影が見えたぞ!


 と、兎に角私達は幸せな家族に恵まれ今日も最高な1日を過ごしているのだ!




◆ ◇ ◆ ◇ ◆


「どうだろう、僕の5段変速付き自転車は!」


「すげ〜、カッコいい〜」


「補助輪もピカピカ光ってますね〜」


「ははは、そうだろうそうだろう、なんせアメリカ製の凄い奴だからね!」


 そうやって僕が胸を張って自慢話をしてる背後を、凄まじい高速で通り過ぎていく物体が、思わず振り返って見てみると、女の子と思われる子供が赤い三輪車に乗って爆走していた。


「な、何だね?あの下品な赤い三輪車は!」


 キキキーーーー!


 すると、通り過ぎていった赤の三輪車が急制動をかけてジャックナイフターンを決める、嘘だろオイ!


「オイ!アレって!」「や、やばいよ!」


 何やら二人が慌ててるようだが一体?


 ゆっくりと近づいて来る赤い三輪車に乗っているのは、正に天使と呼ぶのが相応しい可愛い子だった、思わず赤くなった僕は


「な、何か用かな?」


と返事を返した瞬間、思いっきりスネを蹴り飛ばされた。


「痛たーーーい!」


「俺の跳ね馬を見て、テメー下品とか抜かしたな!」


「ち、ちょっと待って!」


「笑ってんじゃねーよ、テメーーー!」


 いや笑ってないから、痛くて涙目ですから!


「ひやっはァッ! テメーベコベコにしてやるよォ!」


 痛い痛い、スネ、ずっとスネを蹴るのはやめて〜〜!


「ぺっ、あんまチョーシくれてっと、ひき肉にしちまうからよ〜!」


 いやなんだよ、この子怖いよ!


 そう言って凄いメンチを切っていったその子は、また赤い三輪車で爆走していった。


「うう、何なんだ一体」


 まだ痛い脛を押さえて、泣いてる俺の後ろから


「不味いよ〜、タケちゃん、鬼姫の赤い跳ね馬を馬鹿にしちゃ〜」


「鬼姫?」


「そう風魔姫裏の鬼姫、風間姫花、ここら一体の保育園のトップ」


「ほ、保育園児!」


「ああ、だけど馬鹿にしない方がいいよ、なんせ鬼姫が一声かけたら近所の保育園児50人は群れて来るからね」


「ご、50?!」


「ああ、しかもアイツら勝つ為にはなんでもやって来るからね、おっかなくって小学生も一目置いてるんだ」


 余りの事に痛みも忘れて呆然としてしまった。


「まあ、ここら一体の常識って奴さ」


「そうそう、触らぬ何とかに何とか無しって奴だよ」


 二人に相槌を返す事で返事とした、今後は気をつけて生きよう。



◆ ◇ ◆ ◇ ◆


「姫花〜」「姫花ちゃん」「姉御〜」


「「「「「「姫〜〜〜」」」」」」


「俺等の集会はケンカだからよ〜!よそとカチ合ったら幼稚園児だろーが小学生だろーがみな殺しだァ!!」


「「「「「「「おお〜〜〜」」」」」」」



 この姿を見たら晴彦さんは心臓止まるんじゃないかしら?と思う美和子だった。

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