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未来知識で逆行した現代でスローライフを目指す  作者: Edf
第2部 第11章 またもや襲いかかる政治のお話
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黒玉事件③

「で、その日以降大吾さんとの連絡がつかないって訳ね?」


「ああ、翌日こちらから連絡するのは伝えてたんだが、携帯電話の連絡が取れない、向こうからの連絡も来ないままもう3日だ、何かあったのは間違いない。」


 そう、あの日からもう3日経つんだが大吾さんと連絡が完全に途絶えてしまったのだ、今は大学へ戻らずにネクスト東京支部で花蓮相手に相談中である。


「ん〜、おそらくその女性絡みのトラブルでしょうね、何か予想出来ない?」


「無茶言うな、あの日なんの情報も得られなかったんだ、予想なんて出来るか!」


 ミスったな、あの時強引にでも情報を引き出すべきだったか


「職場への連絡は?曲がりなりにも外交官僚様な訳でしょ?」


「一応問い合わせはしてみたんだが、身内でもない外部の方にお教え出来ませんの一点張りだよ、ただ…」


「どうしたの?」


「なんとなくなんだけど、電話での対応を聞いた感じだが、向こうも想定外の事態で困惑してるって様子だった」


「おかしいわね、単なる音信不通なら困惑するってのは変よ?」


 そうだ、音信不通で連絡取れないなら捜索するなりなんだりして対応する筈だろう、向こうは一体何に困惑してるっていうんだ?


「悪い花蓮、数日間泊めてくれ、まだ向こうに帰る訳には行かなくなった」


「私は構わないけど、単位とか大丈夫?」


「大学の方は問題ね〜よ、ただ正直どれだけ掛かるのか見えてこないのはな〜」


 俺達が頭を抱えてると、ドアをノックして室長付きの秘書が入ってきた


「申し訳ありません室長、警察の方がいらしていまして話を伺いたいと」


「警察?何かしら?」


「それが…、室長ではなく風間大輔さんに話を伺いたいとの事でして」


「俺! なんでまた!」


 流石に警察の厄介になるような問題は起こしてないぞ?最近は多分


「大輔?」


 花蓮に睨まれるが本当に訳がわからん、首をふるふる振って否定する


「ふ〜、良いわ室長室に呼んで頂戴、私も話を聞くわ良いわよね、大輔?」


「あ、ああ構わんよ」


 数分後、中に入ってきた男性は私服だった為警官というより刑事さんかな?


 まず最初に頭を下げた年配の刑事さん?が会話の口火を切る


「ああすいません、お忙しいところ時間をとらせて頂きまして」


「かまいませんよ、今は丁度暇していまして2人で話していたものですので」


 まずは花蓮が対応するようだ


「え〜私は…あれ、こっちかな?あれここか?あったあった、え〜こういうもんです」


 提示された警察手帳には警視庁広域捜査課、渡会警部補となっていた


「…それで、ウチの大輔に一体なんのようで?」


「御内儀さんでしたか、これは失礼、いえ少々お話を伺いだけでして、大輔さん、よろしいでしょうか?」


 そうやって俺に話を向けてくる、特に不審な点もなかったので対応する事にした


「構いませんよ、捜査に協力するのは市民の義務ですからね!」


 胡散臭い笑顔を向けて会話に応対すると、向こうは苦笑を浮かべつつ


「こちらの方、ご存知ですよね?」


 そう言って提示されたのは大吾さんの顔写真だった


「あ〜、ようやく捜索依頼が出たんですね、大吾さんの件でしたか、はいよく知っています、3日前から音信不通で心配してたんですよ!」


 俺がホッとした様子で話を切り出すと、向こうは何故か困惑した様子


「あ〜、いや捜索依頼ではなくてですな…」


 なんだか話が噛み合わない、俺が困惑してると


「実は、彼には誘拐犯としての容疑がかかっておりましてな」

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