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未来知識で逆行した現代でスローライフを目指す  作者: Edf
第2部 第11章 またもや襲いかかる政治のお話
178/195

間話 あれからテイオーは?

 あれからどうなったか?

を含めてアイデアが浮かんだので投稿します

「よお、久しぶりテイオー!」


『ブヒフン』


「なんだ兄貴、ようやく顔出したか」


 あれからテイオーはJCまで無敗記録を伸ばしたものの、勝ったら引退をかけた有馬記念においてまさかの故障発生


 幸い大きな怪我では無かったもののこれまでの疲労の蓄積もあった為、負けたら引退撤回の予定だったのだがファンや関係者に頭を下げ引退させる事にしたのだ。


「て言うかなんで小次郎がいるんだよ?」


「うん、俺ネクストの競馬部門に大学卒業したら入る事にしたから、今勉強の為に牧場にて個人的に合宿中」


「いやネクストの競馬部門ってテイオー引退後はほぼ宙ぶらりんだったろ?」


 大きくため息を吐いた小次郎は俺をギロリと睨みつけ


「兄貴がテイオーの引退でやる気を無くしたのが原因だろうが! 俺はテイオーの子でG1をとるのが夢なんだ、それまでネクストの競馬部門は俺の管轄にするからな、兄貴は引っ込んでろよ!」


 うっ、それを言われると弱い、大学入学も合間って競馬関係は疎かになっていたのだ


 大谷さん達とは連絡を取り合ってたものの競馬への情熱が冷め気味だったのも事実だ。


 何故なら今年以降、日曜日の1000(サンデーサウザント)の蹂躙が始まる年でもあるのだ、サンデーは日本競馬史において確実にそれ以前と以降に区切りをつけてしまうほどの血統支配力を持つ存在だ


 それが悪いとは言わないが一極集中は好みでは無かった俺は、その数年後から競馬への興味を過去では失ってしまったのだ。


「小次郎正直に言うぞ、悪い事は言わん、今後の日本競馬は今年猛威を振るってるサンデーサウザント産駒の時代がくると俺は見ている、テイオー産駒に期待してるお前には酷だがな」


「なっ! 兄貴はテイオーの子じゃ勝てないってのか?」


「正直言って勝てる気がしない、お前には酷だろうがテイオーの子に深入りするのは辞めておいた方がいい」


 未来を知っている俺は諭すように小次郎を説得しようとするも


「心底見損なったぜ兄貴、テイオーと戦ったあの時を忘れたのか? あの時の兄貴はどんな困難にもたじろがず猪突猛進でいろんな問題を乗り越えていただろうが、あの背中は嘘だったのかよ!」


 掴み掛かる小次郎を後ろからそっと宥めたのはなんとテイオーだった。


 そのテイオーは黙って俺を見つめていた、怒るでもなくただ静かに俺を見つめていたのだ


………畜生、この2人はあの頃から何も変わっちゃいねえ、真っ直ぐに前だけ向いて自分の未来を信じてやがる


「…小次郎本気なんだな? 正直言ってめちゃくちゃ厳しいぞ!」


「兄貴が諦める位なんだから厳しいのはわかってる」


「わかった、なら最低限日本の牝馬では駄目だ、海外から何頭か肌馬を輸入しないとサンデーには勝てない」


「ええーっ!?」


「正直それを行っても勝つのは困難だぞ、本気でやるのか?」


「やる、資金は俺の引き継ぐ予定の資産から出すよ」


「牝馬の購入資金なら俺が出すぞ?」


「いやそれじゃあ兄貴頼りなのは変わらない、今度は俺が挑戦する番だ、見ててくれ兄貴!」



 ◆ ◇ ◆ ◇ ◆


 その後小次郎は美和子さんを説得し、なんと大学を辞めネクストに入社、競馬部門担当の部長に就任、自分の資産を持ち出し欧州、米国、豪州を周り牝馬3頭を自分の目で見て購入


 翌年テイオーにつけた産駒の一頭が、サンデー産駒と鎬を削りG1戦線で戦う事になるとは…


お読み頂きありがとうございます、皆さんの閲覧励みになっております


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