第68話 大学生活始めました
何とか一つ書けましたので投稿
「あ〜ザンギエブ強いわね〜、私のバルロウ様が手も足も出ないなんて!」
「流石に初心者卒業したくらいの相手に負ける訳にはいかんよ」
ここに部室内に持ち込んだTVとスーファミで、ストリートファイティングⅡ“を楽しんでる男女がいた
「なあ東大生は暇なのか?」
俺達は◯田大学に無事合格、現在は必修履修科目を優先しつつ単位をとる生活を送っている、なのでここに来ている東大生(現役トップクラス)が居る事に疑問を覚えたのだ。
「あら、私が大輔君に会いに来る事がご不満?」
「そうじゃね〜よ、一応現役トップクラス何だろう? 成績落とさね〜か心配してんの」
「あら成績を落とすつもりは無いわよ単位は落とさないよう計算はしてるし、それに以前ほど学歴に強い拘わりは無くなったしね」
「いいのか?」
「そうね、それよりも早くネクストに入社して社会の前線で活躍したいと思うのよ」
まあ花蓮はインチキしている俺と違って右も左もわからない投資の世界で実績も残してるからな、美和子さんにもカレカノの仲とは別で推しているくらいだ
「それならいいけどな」
「それよりもプレハブって聞いたからもっとせせこましい物と思ってたんだけど、全然大きいのね?」
そう今俺達が居るのはあの時許可を貰い建てたプレハブ小屋の2階なのだ
「そりゃあ500万ちょいはしたからな〜」
値段を聞いた花蓮は目を見開き呆れたように俺を見る
「呆れた、4年間の学生生活を楽しむ為だけに500万も出す普通?」
「いいんだよ、それに君がオークションで手に入れた古書の半額だぞ」
俺がジト目で睨みながら言うと、花蓮は目を逸らして吹けもしない口笛をピューピューし出す、不審に思った俺は問い正す事にした
「そう言えば花蓮さんや、あの時勉強代で渡した1億はまだ預けたままだけど、また何処かに投資したのかね?」
あからさまにギクリとした花蓮を問い詰める
「吐け、一体何に使った!」
「ち、違うのよ、元本の1億は残してるの、でも大学でのあの騒動後にふと覗いた骨董市場で喜多川歌麿の「画本虫撰」を見かけたのよ、間違いなく本物だったの、それがたったの500万よこれは買わなきゃいけないでしょう?」
この尼また投資利益を全額古書に叩き込みやがった! 俺は頭を抱え
「はあ〜、1億は返せとは言わないけど、今後投資利益を使う際には事前報告を必須とします、幾ら何でも古書買うのに全額使い込むのは駄目!」
「そんな〜、私のモチベーションが〜」
うちの奥さん(予定)古書に対する金遣い荒過ぎ、一応自分であげた利益から出してるから文句も言いにくい
「とりあえず今後投資資金を使う場合は俺を納得させてから使うように!」
「は〜い……」
そんな膨れっ面しても許してあげませんよ!
その後、漱石と龍之介の書簡を鑑定した人へお願いし鑑定して貰い、喜多川歌麿の「画本虫撰」は鑑定の結果本物だと認定され、何と1200万もの値がついた
勝ち誇る花蓮だったが、保管場所を考えると花蓮の家にそのまま置いとくのは保存状態を保つ上でも不味いだろと説得
キャクストンの初稿本と共に地元の博物館に貸し出すという形で保管して貰う事になった
本人も見たい時に見せてくれるなら良いと納得したようだ
しかし今後も似たような事が起こりそうで戦々恐々とする俺だった、本当どうしてこうなった!
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