第65話 キャンパスライフに夢を見て②
「じゃあ学内へご案内〜」
大吾さんの案内でキャンパス内に案内して貰う。
俺達は初めての大学構内という事でお上りさんよろしくキョロキョロしてる訳だが、花蓮は流石現役東大生だけあってちょっとした学内の違いを気にするくらいだ。
「ふ〜ん、流石に都内の大学だけあって設備は整っているわね?」
「まーね、ここの学長が出来た人で学生からお金を頂いている訳だから設備の老朽化なんぞ許さん、って感じでお金掛けてくれてるんだよ、本当に頭が上がんね〜よ」
俺も入学するに辺り調べたが、◯田大学は学力では劣る物の学生達の評価は高かった、それもここを選んだ理由の一つだったしな。
構内を色々案内して貰いながら説明を受けていたがそろそろお昼に近くなっていた
「ちょうど良い時間だし、とりあえずメシでも食うか? ここの学食はちょっとしたもんなんだぜ!」
大吾さんの案内で校内の学生食堂にて昼食をとる事にした、学食内は意外にもお洒落なテラス形式な所で統括シェフの拘りらしい
「ここの学食のシェフは元卒業生の人がやってるんだけどな、結構いいとこのホテルでスー・シェフまで勤めてたらしいんだが、代替わりで揉めて辞めた時に学長がうちの学食をやってみないか? って形で誘ってからウチの学食を任されてるんだ」
俺達が「へ〜!」と頷いてる中、誠司の目がキラリと光った
「まあ、まずは食って見てくれ、とりあえず本日のシェフのお勧めがイチオシだ!」
今日は揚げ物ってお腹の感じだったので、シェフのお勧めカキフライ定食はピッタリだったのでそのまま注文
皆もどうやらカキフライ定食に決めたようだ、料理が来るまで皆で学内の話で盛り上がりつつ待っていると頼んでいた料理が出来たのでテラスの中央へ料理を運び皆で頂く
「「「「「頂きま〜す!」」」」」
さっそく一口、うんふっくらした牡蠣がこれでもかと口内を味の暴力で満たしていく、文句なしで美味い、ふと隣の誠司を見るとワナワナとしていた
「し、信じられない、塩分の見極めが完璧だ、限界寸前を見極めてる、これが学食だって!」
ここんとこあちこちの有名店で喰いまくっていた誠司から見てもどうやら満点だったらしい、いやマジで美味いもんな、皆も大満足だったようであっという間に食い終わってしまった。
その後シェフを紹介してくれと騒ぐ誠司を宥めるのに結構な時間が掛かったよ、飯時にそりゃあ無茶だろ!
とりあえず大吾さんが後で聞いてやるからと宥めすかして事なきを得た、今は大吾さんのサークルに案内して貰っている所
「待たせたな、ここが俺達自由歴史研究会の根城だ!」
俺達は目の前の光景に唖然としていた、なんせそこには今まで見て来た学内の様相とは一変した今にも崩れそうな物置小屋のような所だったのだ。
お読み頂きありがとうございます、皆さんの閲覧励みになっております
後もしよろしければいつでも結構ですのでブックマークの登録や↓欄の☆☆☆☆☆にご評価して下さると大変嬉しいです