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未来知識で逆行した現代でスローライフを目指す  作者: Edf
第二部 第8章 1992年関わりたく無い政治のあれやこれや
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第63話 政権中枢は魔界なり③

 1992年2月某日 ◯◯県◯◯市 金角氏別邸


「お〜よく来たな、風間君!」


「お久しぶりです、金角先生」


「それで、どうしたのかね、わざわざ休養中のワシの別邸まで訪れて?」


「……多くは申しません、先生の政治家としての生命を糧に、上に登ることを決意しましたのでご報告に来ました」


「ふむ、このワシを切る! という事かね?」


「はい、利用させて頂こうかと」


「くくっ、クックックッ、わはははは、まさか君が来るとは思わんかったよ、小川君辺りが来るかと思ってたんだが、まさかあのクソ真面目な君がな〜」


「あの馬鹿な連中に先生の首を差し出して手柄にされるくらいなら自分で死に水を取れと叱咤されまして……」


「ふふふ、良き助言者を得たようだね、誰だい?」


「……その、それが我が甥でして」


「ふむ、それは羨ましい、君の秘書辺りに使うのかね?」


「いえ……それがその、まだ高校3年生でして」


 ぽかーんとした先生だったがその後大笑いする


「ワッハッハッハ、まさか高校生に尻を蹴飛ばされここに来たのかい!」


「はっ、赤顔の至りです!」


「あっはっはっは、あ〜可笑しい、久々に心の底から笑わせて貰ったよ、ふむ、面白そうな子だね、どうだい暇な時にでも連れて来ちゃくれないかね?」


「あ〜実は興味を持たれる様な事があった場合は断ってくれと言われてまして……」


「ほう、どうしてかね?」


「その〜、何の因果で若い身空で政界の汚泥に飛び込まなくちゃならんのだと申しておりまして……」


 再度ぽかーんとした表情をした先生だったが


「あっはっはっは、いや正しく金言だとも、いや〜是非会いたかったな〜」


 その後久々に和やかに先生と話せたのは最高の時間だった



 ◆ ◇ ◆ ◇ ◆


 はい、ただいま国会前で大騒ぎとなっております、自宅でTV中継を見てる大輔です


「それでは風間先生が引退勧告したという事ですか?」


「はい、これ以上政治の場を一政治家の汚職問題で遅らせてはならないんです、今月中に予算案も決めなくちゃいけない、断腸の思いでしたが先生にお引きになるべきと伝えさせて頂きました」


「風間先生!」 「議員!」


 俺はつけていたTVを消す、ふむ元の歴史より半年くらい早いか、完全に信康さんの一人勝ちの様相だね、野党もこれじゃ更なる追求は無理だろうし追求されていた政権執行部に恩まで売った形だ、予算案もこれですんなり通るだろう


 しかし元の歴史の流れから微妙にズレてるんだよな〜、本来なら東京佐側急便事件の際金角のそばに居たのはあの剛腕小川一郎だった筈だ


 稀代のトリックスター、派閥を12度変え、日本改造計画を立ち上げ、常に派閥の財布訳として剛腕を振るったあの小川だ


 それが今の世界では力はそこそこあるが信康さんの後塵を廃している状況である。


やはりバタフライエフェクト? うん、これ以上政治に関わるべきじゃ無いな、クワバラクワバラ


 俺は今後政治に近づくのを止めようと決意するのであった  筈なのだが……


「大輔君、あの件について話を聞かせてもらおうか?」


「大輔君、例の大臣の席、誰が良いだろうね〜」


「大輔君、例の予算案について何だが?」


 信康さん、一介の高校生に大臣の椅子や政府の予算案について相談するのは辞めてつか〜さい!


お読み頂きありがとうございます、皆さんの閲覧励みになっております


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