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未来知識で逆行した現代でスローライフを目指す  作者: Edf
第二部 第7章 1991年後半も色々とあるんです
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第57話 家族で語り合う未来の話

「正直言って信じられない話だが、美和子が疑わずに信じてる訳はなぜなんだい?」


 余り言いたく無い話ではあるんだがあの馬鹿の話をせざるを得ないな、美和子さんが自身で言おうとするのを遮って沢見の話をする。


「そいつの居場所を教えてくれタダでは済まさん!」


 激怒した晴彦さんがすぐにでも飛び出しそうになるのを抑える


「大丈夫、既に美和子さんが制裁済みだから」


 晴彦さん達3人が美和子さんを見るも、しれっと顔を背ける美和子さん、そりゃブン殴った上で破綻した会社を半ば乗っ取ったとは言えんわな。


「まあ報いは受けさせたから、その辺は気にする必要はないよ」


 憤懣やる方ない様子ではあるが何とか納得してくれたみたいだ


「成る程、大輔は過去の知識を活かして不幸な未来を変えていったんだな!」


 誠司も納得したようで頷いていたのだが


「待てよ、それはそれとして大輔が高校生なのに莫大な資金をを稼いでいる理由って?」


「……前に日本のバブル景気について話しているよな、これから日本はバブルが弾ける事で空前の不景気に突入していく事になる、それより前に過去知識を活かして家族の幸せの為にも早めに資金を稼ぐ必要があったんだ」


「ちょっと待ってくれ、確かに今景気は良くないがすぐに回復して以前のように好景気が来るってTVで有名な評論家達が声を揃えて発言してるぞ?」


 晴彦さんが疑問を呈するも、俺は首を振って


「今年2月に既にバブル景気は破綻しました、今は気付くのに時間を要してるだけです、いずれ評論家達もこれは不味いと騒ぎ出しますよ、日本は今後一時的に回復したように見える時期はありますが今後30年、日本が好景気に湧く事はないんです」


 俺の真剣な表情と断言する口調にそれが本当に起こる事だと知って絶句している2人


「その為に、俺と美和子さんはネクストを立ち上げ投資家としてバブルが弾ける前に資金集めに奔走したんです」


「そうね、私も大輔君の未来知識に賭けネクストを大きくしていって今があるの、これが私が大輔君の話を信じる理由よ!」


 その後、話を飲み込む時間が必要だろうとコーヒーブレイクをとり皆が落ち着きを取り戻すのを待つ


「ふー、まさか大輔にそんな秘密があったとはな〜」


 晴彦さんもようやく俺の話に納得したのかうんうん頷いている


「じゃあ大輔は俺達の未来の話も知ってるのかい?」


 誠司が自分達の未来を考えたのか、俺に聞いてくるが俺は首を振って否定する


「前の時代で俺は誠司と関わる事がなかったんだ、だから晴彦さんや永遠とも会う事がなかったんだ」


 俺の話を聞き、誠司と永遠と晴彦さんが絶句する。


「気にする事は無いさ、もう俺が知ってる過去の時間軸とは変わってしまったんだ、皆が今を一生懸命に生きればいい、俺も晴彦さんや誠司や永遠がいない過去よりも今が大事だしな、それに今は姫花もいる」


 俺は笑顔で今を肯定する事で3人に語りかける


「大輔と知り合わなかった未来か、冗談でも考えたくは無いな」


「私も大輔兄や小次郎兄に逢えなかったなんて絶対嫌よ!」


「私も美和子に会えなかったなんてゾッとする話は嫌だからね、姫花を含めて4人に会えなかった未来なんて絶対信じないよ」


 全員が今が大事という事に納得し、その後ようやく和やかな空気となり、その晩は俺の知る未来の色々な話について皆で語り合った



 未来の料理についてしつこく聞いてくる誠司を宥めるのに時間が掛かったのは言うまでもない


お読み頂きありがとうございます、皆さんの閲覧励みになっております


 後もしよろしければいつでも結構ですのでブックマークの登録や↓欄の☆☆☆☆☆にご評価して下さると大変嬉しいです

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