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未来知識で逆行した現代でスローライフを目指す  作者: Edf
第二部 第7章 1991年後半も色々とあるんです
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第51話 偶には1人でソロキャンプでも③

「おーい、大丈夫か〜?」


 その声で薄らと俺は目を覚ます、あれ? 俺はどうなったっけ、確かイノシシに追われて……


 はっ! と意識を取り戻した俺はまず体を調べる、あちこち痛いとこはあるものの怪我や骨に異常は見当たらない


「おーい、生きてるなら返事をしてくれ〜」


「は、はい、無事です、怪我も特にはないです!」


「お〜、なだらかとはいえ、ここから落ちて怪我なしとは随分と運が良いな〜、ちょっと待ってろよ」


「わかりました〜!」


 俺は上を見上げて返事を返す、確かにあそこから落ちて大きな怪我もなしとは、本当に運が良かった、稜線上の木や藪に引っ掛かりながら落ちたのが功を奏したのだろう


「おっしゃ、そのロープを体に括り付けてくれ、こちら側から引き上げる」


「すいません、有難うございます!」


 俺はなだらかな崖に手を掛けて登り始める、上から引き上げてくれるロープの力もあって5分もしない内に登り切った


「おうお疲れさん、無事で良かったよ」


「本当に助かりました、助けがなかったらと思うとゾッとします、感謝しかありません!」


 俺は丁寧に頭を下げる


「良いっていいって、キャンパー同士こういう時は助け合うもんさ」


「あれ? どうして俺がキャンプに来たってわかったんですか?」


「ああこの辺に来るのは大体キャンパーだし、君の格好とそれにアレ!」


 彼が指を指す先には俺の居留地が、結構近くまで来てたんだな


「実はあそこは俺もよく使う場所でね、先客がいたんで挨拶しようとしたら、誰もいなかったんで周囲を伺ってたら君が丁度崖から落ちるの見かけたって訳」


 本当に俺は運が良かったんだな


「しかし何であんな崖の先端に?」


 俺はイノシシとばったり遭遇して思わず大声を出してしまった事を説明する


「そりゃ言っちゃ悪いが君が悪い、大声さえ出さなきゃまだましだったろうに」


「はい対処法は知っていたのですが、ばったり遭遇してしまい思わず大声を出してしまって」


 そうイノシシは基本臆病な生き物なのだ、ばったり出会ってしまった場合、目線を下げゆっくりと下がれば向こうも襲って来る事はなかったであろう、俺のミスである


 この所色々上手く行きすぎていて油断したのだ、山の中でのソロキャンプなんだ、獣とでくわす可能性を考え注意深く行動するべきだったんだ、下手せずともあの崖から落ちた時点で死んでた可能性は高かった、本当に運が良かっただけだ、猛省しなきゃなるまい


 色々と落ち込んでる俺を見て


「まあ怪我もなく無事だったんだ、これからしっかり考えりゃ良いさ、そう言えば自己紹介がまだだったな」


 そうだまだ自分も名乗ってすらいなかった、助けてもらって自己紹介もしないとは失礼すぎだろ


「すいません遅ればせながら、俺は風間大輔、高校3年生です、今日は◯◯県からソロキャンプにここまで来ました」


「おう、俺は富樫大吾、◯田大学3年、同じくソロキャンプに来た3流大学生だ、よろしくな!」


 この人が将来俺達と苦楽を共にする、大吾さんとの初遭遇であった


お読み頂きありがとうございます、皆さんの閲覧励みになっております


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