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未来知識で逆行した現代でスローライフを目指す  作者: Edf
第二部 第6章 伝説を超えろ
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第46話 菊花賞本番直前

 本日は栗東トレーニングセンターにお邪魔しております大輔です。


 現在カザマテイオーの菊花賞に向けての最終追い切りにお邪魔しているのですが……


「おい、テイオーの様子?」


「ああ、いくら何でもガレ過ぎじゃね〜のか?」


 周囲がざわついております、それもその筈カザマテイオーの体が若干細く見えるのですから、そんな中そろそろテイオーの調教が始まります


 WCコースを軽め単走のいつもの追い切り、タイム自体はいつもより早い程でしたが、周囲の反応は?


「テイオーのあんちゃん、調整をミスったな、これはうちの出番あるで!」


「いつも通りとは言え、最後の三冠レース前でも強めの調整しないってのは調整ミスったんじゃね〜のか、馬体見てもこりゃあチャンスあるぞ」


 周囲がざわつく中、調教を終えた日原騎手が戻ってくる


「調教はまあこんなもんでしょう」


 記者の質問に受け答える日原騎手の様子を伺いつつ


「大谷さん、無茶言って申し訳ない」


「いえオーナーの考えもわかりますので」


「で、どうですかテイオーの様子は?」


「最初は困惑してたようでしたが、周囲の空気を感じ取ったのか、自分から量を控えるようになりましたよ、本当に頭の良い馬です」


「レース後にたらふく喰わせてやって下さい」


「はは、わかっていますとも」


 そう実は現在カザマテイオーは減量を行なってる、マラソンランナーを思い浮かべて欲しい、走り切る以外の余計な脂肪を削り切ってるのがわかるであろう


 今回テイオーには同じ理由で究極の仕上げに挑戦したのだ、年内最終戦と位置付けてるからこその無茶である


 そしてこちらに戻ってきた日原騎手にも


「すいません、日原さんにも無茶を押し付けてしまって」


「いや問題ありませんよ、実は私も勝つ為に考えてたプランの第一候補はそれでしたので」


「すいませんがテイオーをお願いします」


「わかってます、乗るかそるかの丁半博打は嫌いじゃありませんので」


 こうして最後の打ち合わせを終えたチームテイオーは本番に向けた最終追い切りを終えたのでした



 ◆ ◇ ◆ ◇ ◆


 翌日、朝起きてスポーツ新聞を見るとそこに書かれてたのは


『カザマテイオー調整失敗か?』


『総合診断 調教B 馬体B 88点』


『カザマテイオー三冠に黄色信号!』


 出るわ出るわ、カザマテイオーに対する不満の声の嵐だ、同じ新聞を読んでいた小次郎から


「兄貴〜?」


 と心配そうな声が上がるも


「安心しろ小次郎、調整は120点だチームテイオーを信じろ!」


 以前不満気だった俺の様子が明るい事に気づいたのか


「わかったよ兄貴、皆を信じる、応援幕も楽しみにしてくれよな!」


 うっ、真理子さん今度はどんな奴を用意してきたのか、そっちの方が不安になってきたぞ?


 こうして三冠レース最後の菊花賞に向けての準備は整ったのだった


お読み頂きありがとうございます、皆さんの閲覧励みになっております


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