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未来知識で逆行した現代でスローライフを目指す  作者: Edf
第二部 第5章 1991年の夏
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第41話 高校生活最後の夏休み③

「早いとこ責任者を連れてこんかい!」


 強面の男達が事務所前で大騒ぎをしてる様だ。


「一体なんの騒ぎだ! 他のお客様の迷惑だ要件なら牧場長の私が聞こう」


「おや、あんたがここの責任者ですかな?」


「そうだ、ここじゃあ他のお客様の迷惑になる、事務所に来たまえ、要件はそこで聞こう」


 男はニヤリと笑みを浮かべ


「ならお邪魔させて貰います、お前等行儀良く待っとけよ!」


「「「へい!」」」


 事務所に入っていく2人を見て俺は健太にブロックサインを送る、了解の合図を受け、俺は強面3人組に語りかける


「オッサン達、永浜牧場になんの用?」


「誰がオッサンじゃい、ガキが調子のると痛い目見る事になるぞ、おう!」


 俺は少しビビった振りをして後ずさる、それを見てニンマリした奴等は


「とりあえず、おとなしゅう待っときや兄ちゃん」


 俺がコクコク頷くのを見て満足そうにするオッサン達、ただ其処にさっきまで居た健太の姿はなくそれをオッサン達が気づく事は無かった。


 たまに牧場長の大声が聞こえたりもしたが、数刻後中からニヤニヤした偉そうな奴が出て来て


「ほな明日答えを聞かせて頂きます! よろしゅうお願いしますわ」


 そいつは無言の牧場長を振り返る事なく、オッサン達を引き連れ出て行った


 俺が一体何があったんですか? と尋ねても大丈夫大輔君達には関わりのない事だからね、と聞き出せなかった


「今日は見学楽しかったかね、私は少し用事が出来たから席を外すよ」


 俺達に心配をかけまいと笑顔で離れていく榊さんだったが表情と顔色がよくない、あれでバレてないと思ってるんだろうな、そこに事務所の中から健太がやって来た


「どう? 録れた?」


「ばっちし!」


 今日はもう見学どころじゃ無いと高瀬さんにお願いしてホテルに帰る事にした



 ◆ ◇ ◆ ◇ ◆


 ホテルに着いた俺達は高瀬さんも誘い自分達の部屋へ、そこで先程盗聴録音したテープを皆で聞く


 内容はオーナーを呼び出してカザマテイオーの権利を譲渡させろと言う事だった、言う事を聞かないなら不審火が起こるかもだの、家族の安全にも関わるかもだの、完全なる脅迫だなこれは


 テープの内容に激怒した高瀬さんが警察に行くと言って聞かなかったが、その後の報復行為を考えた俺が説得してとりあえず宥めた。


「爺さん、電話連絡で悪いが会長さんへアポを頼んでいいか?」


「いいじゃろう、ワシも気分が悪かったからの連絡は任せとけ」


「高瀬さん、牧場に戻って榊さんの様子を伺ってて下さい、何かある様なら無理やりでも止めて、明日俺達がなんとかするからと伝えて欲しい」


「わかった、任せてくれ!」


「皆、明日まで時間がない協力してくれ、皆で永浜牧場を、テイオーを守るぞ!」


 こうして明日の決戦へ向け俺達は動き出したのだった


お読み頂きありがとうございます、皆さんの閲覧励みになっております


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