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未来知識で逆行した現代でスローライフを目指す  作者: Edf
第二部 第5章 1991年の夏
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第40話 高校生活最後の夏休み②

「「「「「「ごちそうさまでした!」」」」」」


 流石北海道、こんな場末のラーメン屋がこんなに美味いなんて、誠司に言ったら何故俺は行けなかったんだと絶望する事だろういい土産が出来た。


「美味かったろう? 俺も最初この店入った時薄汚れた店だなとか思った口だが、いざラーメン食うと絶句してな、その時ここの親父が市販品のバター使ってたんだが勿体無いと思って、是非ウチのバターを使ってくれとお願いしてからの仲なんだ」


「薄汚れた店で悪かったな〜」


「はは、悪かったってオヤジ、あと北海道アイスを全員分くれ」


「あいよ〜」


 その後出て来たアイスクリームも食べたがこれも絶品、これも永浜牧場産のミルクを使ってるんだって、全員がデザートにも満足して店を出た。


「さて、これからどうするんだい?」


「とりあえずホテルにチェックインしてから、永浜牧場へ向かうよ、爺さん達はどうする?」


「約束は明後日じゃから、ワシ等も牧場見学するとするかの?」


「わあ、是非お願いするわ、牧場も行ってみたかったの!」


「じゃあ大輔、お願いするよ」


「あいよ、高瀬さん6人でお願いします」


「任せてよ、じゃあ車持ってくるから」


 そうして全員で永浜牧場に向かう事に



 ◆ ◇ ◆ ◇ ◆


「はい到着、皆さんお疲れ様でした」


 久しぶりの永浜牧場だったのだが其処には


「?! なんだこりゃ、一体どういう事?」


 目の前にはここでは見た事が無かった沢山のお客さんの姿が、俺が驚いていると


「ははは、驚いたかい大輔君」


「牧場長!」


 牧場長の榊さんから歓迎の挨拶を受けるも俺はさっそく現状を聞く事に


「しかし、どうしたんですかこの騒ぎは?」


「ワハハハ、それこそ君とテイオーのお陰だよ!」


 無敗の2冠馬カザマテイオーのファン達が、放牧中のテイオーの見学に大挙して押し寄せて来たらしい、俺が競馬界を煽った事で今やカザマテイオーはオグリの次のアイドルホースとなってしまったのだ


 その大勢の顧客がお金を落としていく事で、永浜牧場は今ウハウハらしい、通りで見学をお願いした際二つ返事で許可がおり高瀬さんのガイドまでつけてくれる訳だ


「ははぁ、という事は榊はん? こちらの方はいい感じな訳ですやろな〜」


 似非関西弁を使って俺が指で◯を描くと


「いやいや、まあまあボチボチでんな〜」


 2人して悪党顔で「ガハハハ!」と笑っているのを見て周囲はドン引きしていた


「コホン! ええと、すいませんさっそくテイオーのとこに案内して貰っていいですか?」


「え、ええ案内します、こちらにどうぞ」


 早速テイオーの放牧地へ案内して貰った俺達は、沢山のファンがいるのに驚きつつもテイオーを探す、いたテイオーだ!


 小次郎が「テイオー!」と呼びかけるとすぐにテイオーが飛んで来た、周囲のファンが驚く中


「元気してたか? もう足は痛くない?」


 抱きしめた小次郎の言葉にうんうん頷くテイオー、ファンが呆気にとられる中でイチャイチャする2人、真理子さんが正気を取り戻したファンが近づこうとするのを察知し


「小次郎君、そろそろ」


 頷いた小次郎が


「じゃあまたねテイオー!」


 さっと振り返ったテイオーが去っていく、ファンが「ああ!」と残念がるも、その隙に抜け出した小次郎が戻って来た


「元気そうだな、テイオー」


「うん!」


 納得した小次郎を連れ他の牧場の施設に案内して貰う、牛や羊との触れ合いコーナーで早苗がとろける様な笑顔を見せたり、乗馬を見事にこなす藤林の爺さんに驚いたりしつつ牧場入り口に戻ると


「いい加減にせいよ、こっちの話を聞かないなら考えがあるぞ!」


 どうやらまた何やら揉め事の気配だ。


お読み頂きありがとうございます、皆さんの閲覧励みになっております


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