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未来知識で逆行した現代でスローライフを目指す  作者: Edf
第二部 第4章 伝説の幕開け
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間話 とあるG1馬オーナー代行のお話 後編

「という感じで外村氏の好意でテイオーを譲って貰った訳でして」


「成る程、そういえば外村さんはテイオーの口取り式に参加してましたね」


「はい、あの方にしたらテイオーは譲ったとはいえ孫の様な存在ですから、晴れ舞台にはお誘いしています」


「そうなんですね、他に何かテイオーについて印象的な事などは?」


「そうですね、2回目に牧場にテイオーを見に行った時なんですが、弟の声に反応したテイオーが外にいる弟へ向かって柵を飛び越えちゃった事があったんですよ」


「え〜〜! それ本当ですか?」


「はい、隣にいた牧場長も1歳馬が柵を飛び越えたのは初めて見たそうです」


「とんでもないですね、過去に米国のある名馬が子供時代に柵を飛び越えたって噂は聞いた事がありますが」


「その時にこの馬は天馬の類いだと思いました」


 凄い話ですよ、歴史的名馬と同じような事象を目撃したなんて、ここは是非記事にしないと


「そしてその時にですね、この馬は父を越えさせないといけないと誓いました」


「えっ?」


「ここからの発言は絶対載せてくださいね?」


「テイオーはダービーを使った後、秋は神戸新聞杯と菊花賞の2戦の予定です」


「?!」


「そして来年、春は宝塚記念のみ、秋は天皇賞秋、JC、有馬記念の予定になります」


「ちょ、ちょっと待って下さい」


 まさかここでローテーション予告されるなんて


「それにレース数が少なすぎませんか? 神戸新聞杯以外全部G1レースしかないじゃないですか?」


「その理由こそがテイオーのただ一つの弱点の所為です」


「?! どういう事ですか?」


「強すぎるんですよ、テイオーのあの飛びの大きい走りは、実はテイオー自体はそこまで脚元の弱い馬ではないんです、足首の柔らかで言えば世代トップだと思います、ショックアブソーバーを積んでる様なもんなんです、それでもあの走りの負担にテイオー自身が耐えられない」


「まさか、カザマテイオーの皐月賞直行ローテーって!」


「はい、脚元の影響を考慮したものです」


 まさかあのテイオーのローテーションにそんな理由があったなんて!


「それにしたって、今年JCも有馬も使わない、それに来年天皇賞春も使わないって、ファンからまた色々言われますよ?」


「他にも色々と理由はあるんですが、これからのテイオーの全力を見せる為の措置です」


 これは絶対大事になる予感がします


「その上で、これは絶対に記事にして下さいね、もしテイオーが今後一度でも敗れる様な事があれば……その時点でテイオーは引退します」


「?! そんな馬鹿な!」


「先程言った様に帝王には皇帝を越える為に、まず無敗の3冠馬になって貰います、その後無敗のまま引退する予定なんです、もし仮に一度でも負けてしまえば必ずルドルフならと言われる筈です」


「そんな理由で引退なんてファンが許しませんよ!」


「それでもです、テイオーの走りが諸刃の剣である以上レース数は限定し少なくならざる終えません、その中で最高の走りを見せる事がテイオーの生きる証です、負ける事は許されないんです」


 結局悩んだ末、私はこの件をしっかりと記事にする事にしたのだが、想像を超えて世間の反応はとんでもない事になった


お読み頂きありがとうございます、皆さんの閲覧励みになっております


 後もしよろしければいつでも結構ですのでブックマークの登録や↓欄の☆☆☆☆☆にご評価して下さると大変嬉しいです

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