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未来知識で逆行した現代でスローライフを目指す  作者: Edf
第二部 第4章 伝説の幕開け
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第29話 2戦目

 初陣を終え、陣営は12月末の阪神芝1800mの2戦目へ向けて早くも動き出します。


「大谷さん、テイオーはどうでしょう」


 俺は電話にてテイオーの状況を大谷さんから伺います


「レース後少し食が落ちましたが、今は落ち着いてます、特に問題はなく順調ですね、2戦目も問題なく行けそうです」


「そうですか、ホッとしました、釈迦に説法ですが怪我だけは気をつけてお願いします」


「わかっておりますお任せください、では年末競馬場で」


 電話を切って後ろで気にしてる子に伝える


「小次郎、特に問題なく順調だってさ」


「良かった、これで2戦目に向けて準備もしなきゃね」


 そう言って小次郎はそのまま電話を取り競馬仲間である真理子さんへ連絡してる模様、話が盛り上がってるようだ。


「美和子さん、テイオー順調だってさ年末また競馬場にいく事になりそうだよ、美和子さん行かない?」


 俺が美和子さんを誘うも返事が無い、どうやら上の空のようだどうしたのかな珍しい


「ちょっと美和子さん?」


「あ、ああ御免なさいね大輔君ちょっと別の事考えてて、年末ね〜、今ちょっと問題があってね行けそうにはないわ」


「何か会社で問題でもあった?」


「ネクストは順調よ、ちょっと別の事でね、まあいずれ大輔君にも相談するから」


「うんわかった」


 少し気になるが今はテイオーの2戦目に向けて集中しよう



 ◆ ◇ ◆ ◇ ◆


 12月23日やって来ました阪神競馬場、今日は中山で有馬記念デーでもあるのでお客さんも大勢います。


「いや〜、向こうで有馬記念とは言え阪神もお客さん多いね〜」


「兄貴、俺こんな人混み初めて見るよ!」


 小次郎は初めての人混みに興奮気味だ


「オグリちゃんのラストランも見たかったのですが、テイオーちゃん優先です」


「ああ、真理子さんも見たかったんですか、俺もテイオーのレースがなかったら見に行ってたかも」


 俺達は与太話を交えながら馬主席へ向かい歩き出す


「あ、私は用がありますので先に行ってて下さい」


 なんだろう、気になりつつも小次郎に促されるまま馬主席へ


 時間も進み数レースが終わり、ようやくテイオーの2戦目芝1800mが始まる、今日もテイオーは1番人気のようだ


「兄貴、今日はパドックに行こうよ」


 パドックか、それも良いかもな、小次郎に促されてパドックに行くとそこには『天馬カザマテイオー』の応援幕があった


「準備して来た甲斐がありましたわ」


 真理子さんあんなものを用意してたのか!


「俺も手伝ったんだよ!」


 2人が朝から秘密にしてたのはあれだったのか


「うん中々良い出来じゃないか、2人とも」


 2人が褒められて照れる中ようやくテイオーがパドックに姿を見せる、毛艶もピカピカだしいつもの軽快なステップを披露してる順調そうだ。


「よし、レースを見に行くぞ」


 2人を連れテイオーの2戦目のスタートへ向かう



 ◆ ◇ ◆ ◇ ◆


「収まりました、体制完了、スタートしました」


 今日もまずまずのスタートだ、ただ位置取りは若干後方か


「行けーーテイオー!」


「頑張って〜、テイオーちゃん」


 そのままレースは進み、今日はそのまま順位が変わらないまま直線へ、今回は仕掛けが遅くないか?


 俺の心配を他所に残り400m地点で日原騎手が仕掛けると、他馬が止まったかのように錯覚するような脅威の末脚で捲り始める


「テイオーが来た、テイオーが来た、まるで他馬が止まったかのような脅威の末脚、一気に先頭に立ちました、そのまま他馬を引き離す、カザマテイオーが今1着でゴールイン!」


「「やったーー!」」 「よっしゃーー!」


 終わってみれば圧巻のレース運びでテイオーの圧勝でした


 レースを終えて


「大谷さん、日原さん、お疲れ様です!」


「いや〜、よくやってくれたよ成貴」


「今日は後ろから行ってみましたけど、楽々でしたね、ただマイルは少し忙しい気もします、本質的にはクラッシック向けですよこいつ、将来が楽しみですね」


 2人とも笑顔で将来を語り合ってる姿に感無量の俺は、良い気分で皆で口取り式に挑むのであった


 カザマテイオー 2戦2勝 無敗



 本当に良い気分だった俺は、翌日クリスマスの大事件にて天国から地獄に突き落とされるのである事をまだ知らない。


お読み頂きありがとうございます、皆さんの閲覧励みになっております


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