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未来知識で逆行した現代でスローライフを目指す  作者: Edf
第二部 第2章 新たなる出会い
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第16話 ある調教師との出会い

「さて坊主、これでテイオーは主の馬になった訳じゃが一つ聞いて欲しい願いがある」


 俺はテイオーが自分の所有になった事で、滅茶苦茶浮かれていたのだが


「はい、何でしょうか?」


「うむ、ワシは所有馬をいつも栗東の竹元先生に預けておるんじゃが」


「成る程、テイオーを竹元先生に預けて欲しいと?」


「いやそうではない、もう1人ワシが目にかけておる調教師がおる、ソイツが今廃業の危機にあっての」


 えっと、どう言う事? 史実通り竹元先生でいいのでは?


「ふむ、説明がいるか、その調教師は若い頃にリーディングに名が載る位優れておった、いつかトップをとるかもと言われる位の腕をしておったのじゃが、自分が1番目を掛けておった馬を調教中の事故で亡くしての、その件で周りから散々叩かれての〜、それ以来調教も上手くいかなくなり成績も低迷、今では廃業寸前の有様なのじゃよ」


 ふむ、そう言う事か、でも何故そこまで面倒を見ようと思ってるのだろう? 俺がその事を聞くと


「なに竹元先生のとこで修行しとった時に知り合ったんじゃが、地元東海の出身での、目を掛けておったのよ、それに今の状況を竹元先生も心配しておっての、頼まれておったんじゃよ」


「成る程、わかりました、でも何故俺に?」


「坊主のテイオーに掛けるその情熱が、奴にいい影響を与えるんじゃないかと思っての、まあ勘じゃ!」


 勘かよ! まあ一度会ってみるか。


「わかりました、一度会って見ようと思います、手配をお願いできますか?」


 そうして俺達は一度その先生に会ってみる事に



 ◆ ◇ ◆ ◇ ◆


「大谷厩舎っと、ここかな?」


 本日は美和子さんが手を離せない状況という事で、真理子さんに来てもらった。


「すいません、真理子さん、お忙しい所」


 真理子さんはネクストの渉外担当のエースである、普段から滅茶苦茶忙しいので恐縮していると


「いいんですよ、私が志願したんですから、それに今の栗東ならクリーグちゃんに会えるかもしれませんし!」


 競馬女子かよ?!


 普段から落ち着きのある真理子さんの意外な秘密を知っちゃったよ。


「け、競馬お好きなんですね?」


「はい、オグリギャップに魂を撃ち抜かれた頃からの競馬ファン何です!」


 その後、5分以上も競馬の話題を喋りまくる真理子さんを何とか宥めつつ、ようやく大谷厩舎の入り口に辿り着いたのだが


「ごめんくださ〜い」


 俺が玄関から声をかけると、外から随分と大柄な人が飛んできて


「う、ウチに大事な期待の競走馬を預けて頂けるそうで、本当に有り難う御座います」


 いきなり目の前で土下座を敢行、これが今後テイオーの為に二人三脚で歩んでいく大谷翔也先生との初邂逅であった。


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