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~第二の錦織圭たちに贈る言葉(39)~ 『 集中力維持の必要十分条件はインパクトするまでボールを見ることである 』

作者: 目賀見勝利

           〜第二の錦織圭たちに贈る言葉(39)〜

    『集中力維持の必要十分条件はインパクトするまでボールを見ることである。』


1. まえがき;

2021年のウィンブルドン決勝(ジョコビッチ VS ベレッティーニ)をTVで観た。

6−7、6−4、6−4、6−3でジョコビッチ選手が優勝した。

第一セットは互いにミスを連発したが、サーブの威力に勝るベレッティーニ選手がタイブレークを7−4で取った。

第二セット以降は、第一セットで行っていた強打のストロークからコースを狙うストロークに変更したジョコビッチ選手がベレッティーニ選手のストロークミスを誘い、勝利した。

ベレッティーニ選手のフォアハンドストロークの打球がネット中央高さから下に当たる場面が多くあった。これは、ラケットのガット面のスイートスポットより下の部分でボールをインパクトするために発生する現象である。スイートスポットより下の部分でボールをインパクトするとラケットのガット面が下を向く。この為、打球は下方に向かって飛んでいくことになる。

では、何故にスイートスポットでインパクト出来ないことが起こるのかである。

それは、『ボールをインパクトの瞬間まで見つめていないからである。』

インパクトまでボールを見つめていると、頭脳から腕の筋肉への動作命令信号を微妙に修正できるのである。

そして、それは集中力と関係することを今回は説明する。



2. 贈る言葉;

テニスマガジンなどの雑誌に載っているテニス選手のストローク写真で、選手の見つめている位置がインパクトの瞬間のボールの位置ではなく、その60センチくらい前の位置を見つめているような写真をよく見かける。

これは、相手選手からの返球が飛んで来てテークバックした後、打球する位置インパクトポイントと相手コートへのプレースメント位置を頭脳の司令塔である海馬(コンピュータにおける中央演算装置に相当)が判断決定し、小脳にラケットを振り始めるタイミングを知らせる電気信号を送った瞬間に目への動作命令が停止し、相手コートに注意意識が映るためである。

このため、相手選手からのボールがバウンドした後にボールの軌道を頭脳の海馬が過去の経験から推定した弾道通りにボールが移動してこない時に、インパクトポイントがスイートスポットから外れることになる。

ストローク練習の時に、ボールをインパクトまで見つめることに意識を集中して練習を積み、それを習慣化させておかないと、試合ではスイートスポットにボールが当たらないミスが度々起こることになる。

集中力が途切れると、目や耳からの外部刺激電気信号が海馬に届いても海馬の動作が緩慢になる。(外部刺激電気信号が海馬の神経細胞を活性化させるが、意識が電気信号の出入りを調整するゲートをコントロールすることができると思われる)

逆に、意識的に目がボールをインパクトまで追っていれば、海馬が外部刺激電気信号に反応しているので集中力が保たれることになる。



3. あとがき;

  集中力(意識)の根源については脳科学では特定されていないが、集中力(意識)が大脳記憶表面を移動することによって記憶が呼び覚まされると説明している脳科学者もいる。

私見では、集中力は霊的な問題が関係すると思っているが、現代科学では霊的問題は対象外になっている。

科学サイエンスとは、すべての人が認識出来る現象を対象としている学問である。

霊的現象は霊能者でなければ認識できない。

気なども現代科学では対象外に置かれている。

ただ、ロシアやアメリカではエスパー研究は行われているらしい。




          『諸君の健闘を祈る』

        目賀見勝利より第二の錦織圭たちへ

           2021年7月19日

         

         

参考文献; 

ニュートン別冊 脳と心   ニュートンプレス社  2010年11月発行

ニュートン別冊 脳とニューロン ニュートンプレス社  2016年9月発行

頭脳のメカニズム エドワード・デボノ著 箱崎・青井訳 講談社  昭和47年2月発行



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