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第692話 【第三ゲート&第四ゲート】聖騎士 マリー & 銀獅子姫 リオン VS プリンセス クォーク & プリンセス レプトン④


~古城~

 

 「キルの妹とはどういう意味だっ!?」

 

 リオンが声を上げる。

 

 クォーク「そんなの今から死ぬ貴方に教えたって無駄ですわ(´·×·`)」

 

 クォークはそれ以上のことは言わない。

 

 意味深なことを言って、動揺を誘っているのか。

 

 とにかくその真意を聞き出すにもこの状況を変えなければならない。

 

 相手は恐らく格上。

 

 レベル100以上は見ていいだろう。

 

 この世界のレベル上限は特殊なスキルを持っていない限り100となる。

 

 しかし、別の次元の者にその上限は当てはまらない。

 

 だから、異世界から来た進達は簡単にその限界を超えていける。

 

 このクォークとレプトンという少女もまた別の次元から来た者であるならこの上限はないだろう。

 

 対して、私とマリーのレベルは大きく見積もっても80がいい所―――

 

 単純な真っ向勝負では分が悪いということだ。

 

 それはマリーも分かっている。

 

 だが、勝負と云うのは単純なレベルだけじゃない。

 

 経験や技術がモノをいう世界。

 

 それを彼女らに教えてやろう―――

 

 リオンは再び、剣を持つ手に力を入れる。

 

 クォーク「諦めの悪い人ですね(゜O゜)」

 

 リオンはクォークに向かって走り出す。

 

 そして、剣を構え―――

 

 クォークに向けて突き出す。

 

 また無駄なことをしているの( ゜д゜ )

 

 私の武器、分解フォークはその名の通り触れた物を分解できる(=^▽^=)

 

 物質でもエネルギーでも何でも分解してしまう(·◇·)

 

 そして、分解した物は再結合して相手に跳ね返すこともできる( ̄∀ ̄)

 

 とっても強い能力なの(^^)

 

 到底、貴方に打ち破ることはできない(*∩ω∩)

 

 クォーク「そしてこの力を完全に掌握したのが私、クォーク(≧▽≦)」

 クォーク「その力の差を見せて上げましょう(^O^)」

 クォーク「粒子への分離(クォークアイソレーション)!!」

 

 クォークがフォークの力を全開にする。

 

 獣人としての野生がクォークの攻撃をマズいと理解する。

 

 「銀魔法:銀鏡の障壁ミラーウォール!!」

 

 クォーク「魔法の障壁なんて無駄なこと!!」

 クォーク「そのまま貫いて差し上げますわ(≧◡≦)」

 

 クォークがそう云って盾を突き刺す。

 

 銀の盾は簡単に分解されてしまう。

 

 しかしの先にリオンの姿はない。

 

 クォーク「いない(゜ロ゜)」

 

 

 「こっちだ!!」

 「獣王剣技:獅子の波動ガオウ・ブレイク!!」

 

 盾でクォークの視界を封じている内に自分はその死角突いて素早い身のこなしで移動していた。

 

 クォークは一瞬反応が遅れる。

 

 その一瞬が致命的―――

 

 リオンの一撃がクォークの突き刺さる。

 

 クォーク「キャアアアァァァ(゜ロ゜)」

 

 クォークの胸付近をリオンの剣先が突き刺さる。

 

 リオンの荒々しい闘気付きだ―――

 

 並の刺突なんか比べ物にならない威力だ。

 

 

 ギリギリ急所は外しましたわ<(`^´)>

 

 獣人如きがこの私を傷つけるなんて許せません<(`^´)>

 

 クォークは怒りの顔をする。

 

 しかし、攻撃を喰らってから数秒間、頭が真っ白になっていたクォーク―――

 

 気が付くとリオンがその場にいない。

 

 クォーク「あの方はどこに行ってしまったの(*`へ´*)」

 

 レプトン「あの人ならすぐに向こうへ走っていきましたわ(´-ω-`)」

 

 レプトンが話しかけてきた。

 

 レプトンはマリーと戦闘中だったハズ―――

 

 それなのに何故?

 

 クォーク「レプトン、貴方はもう一人の相手をしていたハズ( ゜Д゜)?」

 

 レプトン「もう勝負は着きましたわ、御姉様(*^^)v」

 

 その後ろには無言で横たわるマリー。

 

 レプトンとマリーの戦闘は既に終わっていた。

 

 レプトンの圧勝という形だったのだろう。

 

 ピクリとも動いていない。

 

 クォーク「ふん、やっぱり大した相手じゃなかったじゃない<(`^´)>」

 

 レプトン「それでもう一人はどうします(*´ο`*)」

 

 クォーク「もちろん追いかけますわ(`_´)」

 クォーク「この私を傷つけたんですもの(`_´)」

 

 レプトン「じゃあ、こっちはどうする(*´ο`*)」

 

 レプトンは倒れるマリーを指差す。

 

 どうするというのはこのまま放置するか、どこかに監禁するかということか。

 

 それとも人質にするか。

 

 人質にしたらリオンの方も行動を制限できる可能性は高い。

 

 クォーク「・・・・・・捨ておきなさい(><)」

 クォーク「所詮は私達の敵じゃない相手(*´ο`*)」

 

 レプトン「分かりましたわ、御姉様(*^^)v」

 

 人質なんて、下賤なマネ私達が出来る訳ないじゃない<(`^´)>

 

 だって、私達は高貴な身分―――

 

 プリンセスですもの―――

 

 どんな相手も真っ向から打ち破る―――

 

 それだけ気高い存在なんですもの(≧▽≦)

 

 クォークとレプトンはリオンを走って追いかける。

 

 クォーク「レプトン、貴方は手を出さないで頂戴(`v´)」

 

 クォークは自分を傷つけたリオンを直接下すことを決めていた。

 

 だからレプトンに手を出すなと指示する。

 

 それをレプトンも了解する。

 

 レプトン「御姉様―――、あれです!見つけましたわ(^^)」

 

 クォーク「レプトン、でかしたわ(^^)」

 

 十字路を行った先についにリオンの後姿が見えた。

 

 リオンを見つけたはいいが、中々追い付かない。

 

 細かく右や左へ曲がることでクォーク達を振り切ろうとしていたからだ。

 

 これではトップスピードに上げても減速を余儀なくされてしまう。

 

 仕方なく、様子見も兼ねて付かず離れずをキープ。

 

 走って数分した後だろうか―――

 

 クォーク「この先は開けた場所で他に出口はないわ(^^)」

 

 この鬼ごっこもようやく終わりを迎える。

 

 リオンが行きついた先にクォークとレプトンが入った。

 

 その瞬間だった―――

 

 巨大な樹木がクォークとレプトンに絡みつく。

 

 クォーク・レプトン「これはなんですのオォォーーー( ゜д゜ )」

 

 「作戦は成功したみたいですね―――」

 

 そこには傷だらけのマリーがいた。

 

 リオンとクォーク達が鬼ごっこをしている間に先回りをしてここに来ていた。

 

 状況は逐一魔道具を使って連絡を取り合い、この場所に誘導をするようにしていた。

 

 マリーの緑魔法は精霊の樹木すらも創り出せる。

 

 マリーの中に眠るエルフの血がそれを可能にさせているらしい。

 

 遠いご先祖様が偉大なエルフの始祖だったとガラドミアの女王セルフィが言っていた。

 

 その力を使って、この場所に聖霊樹木を創り出し、クォーク達を拘束することに成功したのだ。

 

 彼女たちは油断していた―――

 

 さっきの戦闘で私が無様にやられたと見せかけて、リオンの方に注目が行くようにした。

 

 そして、リオンが彼女たちを惹きつけている間に私はここでこの彼女たちを拘束する準備をしていた。

 

 準備が完了後、リオンにここへ来てもらい彼女たちの拘束に成功した。

 

 リオンがいい感じに姉の方を刺激してくれて助かった―――

 

 人質に取られる可能性もあったが、彼女たちの言動を見てそれはしないと思った。

 

 彼女たちは恐らく気高い気位の出自―――

 

 何をしても勝とうとする意志は弱い。

 

 そこに付け込むことが出来た。

 

 だから上手くいった―――

 

 

 全ては私の計算通り。

 

 マリーはフッと笑いが零れ落ちた。

 

 

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