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【完結】エレベーターに乗ったら異世界に来てしまった件 ~大切な幼馴染を追いかけて異世界に来た天才少年は聖女しか使えないハズの治癒魔法の才能を開花させる~  作者: ゆに
第3章 エレベーターに乗ったら異世界に来てもふもふ姫に好かれてしまった件

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第68話 魔王軍 VS 獣人の国クロヴィス⑤【未央side】


 

 ~獣人の国 クロヴィス 商業地区~

 

 クロヴィスの王子であるレオンハルトとクロード―――

 

 モレクの配下スターリン-キルと戦闘を開始していた。

 

 レオンハルトは虎槍-月光というレオンハルト専用に作られたジャベリンを武器として使用。

 

 クロードは獅子双剣というこれもまたクロード専用に作られた双肩を武器として使用。

 

 二人の武器は共に攻撃値補正100を超えている。

 

 さらに追加効果として虎槍-月光は体力自動回復、獅子双剣は加速の持っており、その強さはクロヴィスの国宝とも言われていた。

 

 対するキルの武器は、特定の何かという物は決まっておらず、どこからともなく様々な武器を使用して相手を攻撃する。

 

 所謂、暗器使い。

 

 その戦闘スタイルは、様々な間合いからの攻撃を可能としている。

 

 その少女の体型では持てないのではないかと思われる巨大な武器を軽々使用したり、逆に極小の武器を使用して攻撃をしたりもする。

 

 そんな縦横無尽、多種多様な攻撃にレオンハルトとクロードは翻弄されていた。

 

 「キルちゃんよ!見た目の割にあんた強すぎないか」

 

 見た目はまだ幼ささえ残している少女であるキル。

 

 しかしその圧倒的な強さに驚愕していた。

 

 「私はモレク様以外に褒められても全く嬉しくないの。」

 「私は命令を全うするだけなの。」

 

 少女はクロードの言葉に対して歯牙にもかけないように淡々と攻撃を続けた。

 

 「この少女、収納のスキルが使えるのか―――っ!?」

 

 レオンハルトは手品のように様々な武器を一瞬で出し入れする少女を見て、そう呟いた。

 

 「このスキルを知っているの?」

 

 「収納のスキルがあれば、様々な場面で役立つと言われているからな―――」

 「しかし、役立つ反面それを使用できる者は限られている、君もその一人と言うことか!!」

 

 レオンハルトは、スキルに関する英才教育を受けていた為、様々な種類のスキルの存在を知識として持っていた。

 

 「私は魔王軍一この収納の出し入れが速いの。」

 「例え魔王様にだって負けない自信があるの。」

 

 「そいつはすごい自信だね。」

 

 「無駄口はいいの!」

 「さっさと戦いの続きをするの!」

 

 キルは自身の手元から数十本のナイフを取り出し、それらをレオンハルト目掛けて投げる。

 

 「次は投げナイフかい?」

 

 レオンハルトはそれらを全て、虎槍-月光を回転させ弾き飛ばす。

 

 キルの目線がレオンハルトに向いている間に、その背後からクロードは剣舞でキルに攻撃を開始した。

 

 

 それに対抗するようにキルは収納のスキルで自分用の双剣を取り出し、クロードの剣舞に対抗した。

 

 「オレの攻撃の速さに付いてこれるとは恐れ入るよ。」

 

 クロードは口惜しさを感じつつ、尊敬の念まで交えてそう漏らす。

 

 クロードは、獅子双剣の特殊効果である加速を発動する。

 

 攻撃する度にその速さは1%ずつ加速している。

 

 それにも関わらずキルはそのクロードの攻撃に全く動じることもなく付いてきた。

 

 余りにも膠着状態が続いたため、クロードは一旦距離を取った。

 

 「嘘だろ?オレの攻撃に全て付いてきやがる」

 

 「そろそろお遊びは終わらせるの!」

 

 キルは二人にそう告げると、収納のスキルによって、大鎌を取り出した。

 

 「私、色んな武器が使えるけど、この鎌が一番のお気に入りなの!」

 

 レオンハルトとクロードの背筋にゾッと寒気が走る。

 

 「暗黒武技:影落とし!!」

 

 少女は大鎌を二人に向け振るった。

 

 「ぐああああああ!!!」

 

 「な、なんだ!これは!?」

 

 二人に苦痛の表情が現れる。

 

 二人の影は、切り落とされ動けなくなった。

 

 そして、切り落とされた影は吸い寄せられるようにキルの元へと行った。

 

 「この技は、肉体的なダメージはないけど、影を切り落とされたことによって精神的な苦痛を与えることができるの。」

 「肉体と影は一体になっているものだから苦痛があるのが当然なの。」

 

 レオンハルトとクロードの影がフワフワとキルの回りを漂っており、それをキルは撫でながらそう言い放った。

 

 「そして、影を切り落とされた者は、自分の意思で指一本動かすことができなくなるの。」

 

 少女はその機械的な瞳を向けて二人に近づいて行った。

 

 「やめろッ!!」

 「来るな!!」

 「来るなあぁーーーっ!」

 

 二人はその少女がゆっくりと一歩一歩近づくことに対して、ただ恐怖して待つしか出来なかった。

 

 


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