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第66話 魔王軍 VS 獣人の国クロヴィス③【未央side】


 

 

 サンドル、エレナ、モレクの3名は無数の弓矢の攻撃を抜ける。

 

 無事にクロヴィス城に降り立つことに成功した。

 

 ~クロヴィス城屋上~

 

 「無事に潜入することができたみたいだな―――」

 

 サンドルは、周囲を見渡しながら、他の二人に言った。

 

 「我らならどんな所でも侵入は容易いと思うが?」

 

 モレクは、六魔将ならこの程度当たり前だと考える。

 

 「それもそうだな―――」

 

 実際、実力のある彼らを止めることが出来る者がこの世界に何人いるだろうか。

 

 ―――世界でも数える程しかいないだろう。

 

 3人は屋上から城の入り口を探していると、複数の兵士が塀を上り、三人の周囲を取り囲んだ。

 

 「またゾロゾロ殺されに来たようだな―――」

 

 「サンドルよ―――」

 「よもや未央様の命令を忘れてはいないだろうな?」

 

 「おっと、殺しちゃいけないんだったな―――」

 

 「全く、面倒ったらありゃしねェー!」

 

 兵士の中から全身茶色の毛並みをした大男が前に出てきた。

 

 「貴公らが六魔将か?」

 

 「そうだが?」

 「お前がここの兵士達の頭か?」

 

 「フフ、そうだ。」

 「六魔将とは一度戦ってみたかった!!」

 「私はクロヴィス兵団ジェネラルが一人ヒグマのギーだ!」

 

 「そうか、俺様は六魔将、サンドル様だ!」

 「そして、後ろの二人は―――ただのおまけだ。」

 

 「誰がおまけですって★」

 

 おまけ呼ばわりされたエレナはサンドルに怒りを向ける。

 

 サンドルは相手の能力を魔眼によって確認する。


-----------------------------------

名前:ギー

種族:獣人

性別:男

Lv.43

クラス:ジェネラル

◆パラメータ◆

体力:331

筋力:354

魔力:269

物理抵抗力:335

魔力抵抗力:267

精神力:269

器用さ:210

素早さ:253

◆装備◆

武器:剛腕の斧(+60)

防具:ビーストプレート(+76)

   :ビーストフット(+30)

◆アクティブスキル◆

《斧術Lv.7》《剛力Lv.6》《集団戦闘Lv.6》《身体強化Lv.6》《野生解放Lv.5》《統率Lv.5》《範囲攻撃Lv.4》《根性Lv.4》

◆パッシブスキル◆

《毒耐性Lv.5》《混乱耐性Lv.5》《麻痺耐性Lv.5》《恐怖耐性Lv.5》《火耐性Lv.5》《風耐性Lv.5》

◆称号◆

クロヴィス王国の将軍

-----------------------------------

 

 まぁ、所詮魔族以外の戦闘力などこの程度か・・・。

 

 相手の実力が思った程、高くないことをサンドルは確認する。

 

 「殺さない程度に遊んでやるよ!」

 「おい!モレク、エレナ!」

 「あいつらが入ってきた入り口が向こうにある!」

 「お前らは先に行って王様を生け捕りにしてこい!」

 

 「わかったわ~★」

 

 「決して命令を破るんじゃないぞ!」

 

 二人はサンドルを残して、城の屋上から内部に入り込む。

 

 「待て!行かせるか!」

 

 「お前らはもう動けねーよ!」

 「灰魔法:灰色の絨毯ロストカーペット!」

 

 サンドルの周囲を灰が渦巻き、兵士たちの襲う。

 

 「ぐぅ!なんだこれは、力が抜けて動けない・・・」

 

 「そいつは生命力を徐々に吸い取ってしまいには、死に至らしめる。」

 「じっくりと死んでいきな。」

 

 ギーたちは、脱力でも何とか体を動かし、サンドルを攻撃する。

 

 「おりゃあああ!」

 

 ギーはサンドルに向けて、斧を振り回す。

 

 「そんな大振りが当たるとでも思っているのか?」

 

 サンドルは、軽々と避ける。

 

 ギーの腹部を数回殴り、顎に強烈な掌底を放つ。

 

 獣人も基本的に急所は人間と同じであるため、顎に対する攻撃はそのまま脳に響くのである。

 

 そして、ギーはあっけなく倒れ伏す。

 

 「くっ、ギーさんがやられた。」

 「皆で掛かるんだ!」

 

 ギーが倒されたことで、他の兵士たちもサンドルに攻撃を仕掛ける。

 

 しかし、頭がやられてしまった集団など脅威ではない。

 

 サンドルは余裕の表情で、相手を続ける。

 

 「ほう、俺様の【灰色の絨毯】の中でもそこまで動けるとは―――」

 「流石は強国クロヴィスの兵士と言ったところか!」

 

 兵士たちは必死の抵抗を行う。

 

 しかし、サンドルにとっては赤子の手を捻るようなもので、彼らは次々と気絶させられていった。

 

 

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