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第50話 ダンジョンの守護者

 

 グレッグを救出するのにどれくらい時間が経過しただろうか、数時間はもう経過しているはずだ。

 

 フラムさんたちはもう最深部に到着しているだろうか。

 

 グレッグの落ちた穴の先には出口がなく、進たちはどうやってフラムたちと合流するか考えていた。

 

 「ここに出口らしきものはないみたいですね。」

 

 マリーは辺りの壁を叩きながら、脱出口の有無を確認している。

 

 「本来、これはダンジョンに来たものを嵌めるための罠だったんだから、出口なんて作る筈がないだろうな。」

 

 「あっ、確かにそうですね。」

 

 今の説明でマリーはどうしようといった顔をしている。

 

 進自身のさらに思考を巡らせて、さらに続けて推理をした。

 

 「普通はそうだろうが、明らかにさっきの罠は階段を見つけて、浮かれた者を嵌めるために作られていた。」

 

 「と言うことはどういうことです?」

 

 「この罠を作った奴は、相当な愉快犯、サディスティックな奴である可能性があるってことだ。」

 

 この説明でマリーやグレッグはあまりどういうことか理解していない様子だったので、さらに進は説明を追加した。

 

 「つまり、そんな奴が死体を回収しないわけがないってことだ。」

 「定期的にここで罠に掛かった者を回収して、その無残な表情を楽しんでいる可能性が高い。」

 

 「ってことは、出口は存在するってことかい!」

 

 グレッグは、力強く反応を示す。

 

 「まぁそういうことになるな。」

 「一見は出口などないように見えてどこかで繋がっているハズだ。」

 

 希望が見えてきたグレッグとマリーは、進と一緒に出口を探し始めた。

 

 進たちは1時間程出口を探したが、見つけられずにいた。

 

 「おいおい、疲れちまったぜ!」

 「こんな無駄にだだっ広い所でこんなことしていたら一生出れずに、餓死しちまう。」

 

 グレッグが早くも不満を漏らし始めた。

 

 「うむ、確かにそうだな。」

 

 3人は途方暮れていると、奥の壁がズズズと音を立てて、開き始めた。

 

 「おっ、なんだ出口か!」

 

 グレッグが素早く食い付く。

 

 「待て、慌てるな。」

 「あれは多分さっき話した死体回収に来ただけだ。」

 「だがツイているあそこから脱出できるということだ。」

 「まぁ奴をどうにか出来ればの話だが。」

 

 そこに現れたのは、3メートルはあろうかという巨大な土人形だった。

 

 「あ、ああ、あれは魔導ゴーレムじゃねーか!」

 

 グレッグはワナワナと震え出した。

 

 「どうしたグレッグ、あれはそんなにヤバいものなのか?」

 

 「馬鹿野郎!ヤバいなんてもんじゃねー!」

 「あれ一匹を王国の騎士団の一個団体が処理するレベルだぞ!」

 

 「その騎士団がどれほど強いかわからないが、君の表情を伺う限り相当強いということだな。」

 

 怯えるグレッグに対して進自身は冷静だった。

 

 ゴーレムの鑑定を行った。

 

-----------------------------------

名前:なし

種族:ゴーレム

性別:不明

Lv.45

クラス:魔導ゴーレム

◆パラメータ◆

体力:400

筋力:400

魔力:400

物理抵抗力:400

魔力抵抗力:400

精神力:20

器用さ:20

素早さ:100

◆装備◆

武器:なし

防具:なし

◆アクティブスキル◆

《魔導レーザーLv.6》《拡散砲Lv.5》《頑丈Lv.5》《追跡Lv.5》《剛力Lv.5》

◆パッシブスキル◆

《物理耐性強化Lv.3》《自動体力回復Lv.3》《自動魔力回復Lv.2》

◆称号◆

なし

-----------------------------------

 

 力と魔力は強いが、素早さや精密さという点では弱いようだなという分析を行っていると、

 

 「セイゾンシャハッケン!コレヨリショリヲハジメマス!」

 

 「あいつは罠に掛かった者を回収する&処刑する役目ってことか...。」

 

 こうして魔導ゴーレムと進たちの戦いが切って落とされた。




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