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第35話 とんでもないスキルを習得した



 進とマリーは、ゴブリン討伐のクエストを受けることにした。

 

 ゴブリンの巣があるリーヨンより東の森を訪れる。

 

 「こんな所にゴブリンの巣があるんですね―――」

 

 「初めてのクエストで不安を感じてるのか?」

 

 「はい・・・正直な所、少し怖いです。」

 「でも、私、強くなるって決めたので―――」

 「やり切りたいと思います!!」

 

 進とマリーは目的に近づいている。

 

 

 二人はまず、ゴブリンの被害遭われた村に行き、そこから詳しい話を聞いた。

 

 どうやら農作物だけでなく、村の女性も何人か攫われているらしかった。

 

 村人にはその救助もお願いされた。

 

 クエストボードに貼ってあった依頼にはそんなこと書いていなかった。

 

 しかし、救助となるとそれだけ費用も増加するのだろうと考え、深くは詮索しなかった。

 

 この村にそんな金はなかったのだろう―――

 

 まぁ、これも人助けだと思って受けることにした。

 

 マリーは攫われた人も助けたいようで、救助に対して前向きだった。

 

 二人は村の人から聞いたゴブリンの巣の付近まで来て様子を伺った。

 

 「マリー、ポーションはしっかり持ったか?」

 

 リーヨンを出る前に数本ポーションを買って、マリーに持たせていた。

 

 進が近くにいれば、白魔法で回復を行うことができる。

 

 しかし、もし傷を負ったときに進が近くにいなかった場合を想定してポーションを携帯させた。

 

 「はい―――、しっかり持ってます。」

 

 「ならいいんだが・・・。」

 「そうだ、新しくクラスに就いたわけだから、何が習得できるか見てみたい。」

 

 

 そういえば、オレはこの異世界から来ているからステータスウィンドウが見えるが、元々この世界の人はステータスウィンドウ見ることはできるのだろうか。

 

 

 「マリーちょっと『ステータスオープン』と言ってみてくれないか。」

 

 「え、す、ステータスオープン?」

 

 マリーが言うとマリーの目の前にステータス画面が表示された。

 

 「わっ!何ですかこれ?」

 

 どうやらこの世界の人もステータスオープンで自分の能力が確認できるようだった。

 

 この世界でそれが認知されていないということは、『ステータスオープン』などと言って誰も試そうとしないからなんだろうな。

 

 当たり前かもしれないがそもそもラノベやゲーム、漫画がないこの世界で普通に生きていて『ステータスオープン』などという文字列を言う者がいるとも思えない。

 

 「それは今のマリー自身の能力だ。そこにあるクラスってところを押してみてくれないか。」

 

 「は、はい!」

 

 マリーがクラスの箇所を押すと、マリーのクラス"ウィッチ"の情報と習得できるスキルと必要なSPが表示された。

 

 どうやらこのステータス表示を行っている状態から獲得したSPを消費してスキルを習得することもできるらしい。

 

 わざわざギルドのクラスチェンジの水晶の前まで行く必要がなくなったわけだ。

 

 進の方もステータスオープンで自分のクラスを確認すると、そこにはあった表示に進は目を疑った。

 

 「どういうことだ!?」



--------------------------------

★クラス:エンハンサー★

獲得SP: 0

□習得スキル

超ラーニング[ユニークスキル] -0SP


身体強化

・物理強化 -50SP

・速度強化 -50SP

・体力強化 -50SP

・器用さ強化 -50SP

・物理抵抗強化 -50SP


魔力強化

・魔力制御強化 -50SP

・魔力出力最大強化 -50SP

・魔力範囲強化 -50SP

・魔力抵抗強化 -50SP


状態異常耐性強化

・毒耐性強化 -20SP

・麻痺耐性強化 -20SP

・暗闇耐性強化 -20SP

・睡眠耐性強化 -20SP

・石化耐性強化 -20SP

・呪い耐性強化 -20SP

・苦痛耐性強化 -20SP


□スキル性能

・効果範囲自分の周囲10メートル-200SP

--------------------------------


この一番上の『超ラーニング』ってやつからとてつもなくやばい匂いがする。

オレは、このスキルの表示クリックし、説明を見ることにした。


-----------------------------------

《超ラーニング[ユニークスキル]》

パーティ全体の取得経験値、SP共に10倍にする。

パーティ全体で分散される取得経験値、SP共

に分散されることなく全ての人に1倍として行き渡る。


この世界の神が進ちゃんのために作成

したお手製スキルである。

-----------------------------------

 最後の説明が完全におかしい。

 

 スキルの性能もそうだが、女神が作成した?

 

 おそらく思い当たる節が在るとすれば、あのエレベーターに乗ってきた謎の女だ。

 

 やはりあいつがこの世界の女神のような存在ということか。

 

 だとしたらこんなスキルを渡して何が目的なんだ?

 

 「まぁ何はともあれあって困るスキルではないか。」

 

 そう言い、進は『超ラーニング』のスキルを取得し、マリーと共にゴブリンの巣に入っていった。


-----------------------------------

名前:天童進てんどうすすむ

種族:人間

性別:男

Lv.22

クラス:エンハンサー

◆パラメータ◆

体力:110

筋力:105

魔力:172

物理抵抗力:101

魔力抵抗力:120

精神力:113

器用さ:134

素早さ:137

◆装備◆

武器:神聖剣セイクリッドブレード

防具:銅の胸当て

◆アクティブスキル◆

《鑑定Lv.5》《収納Lv.5》《格闘術Lv.6》《高速演算Lv.6》《料理Lv.5》《魔力制御Lv.5》《挑発Lv.5》《短剣Lv.3》《気配察知Lv.3》《白魔法Lv.4》《鷹の目Lv.3》《黄土魔法Lv.2》

◆パッシブスキル◆

《異世界語翻訳》《自動体力回復Lv.2》

◆ユニークスキル◆

《超ラーニング》

◆称号◆

異世界の天才児

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 これからゴブリン討伐が始まる。


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