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第34話 手頃なクエストを求めて

 

 

 

 進とマリーが魔法の練習をした次の日。

 

 進は手頃なクエストを探すために冒険者ギルドを訪れていた。

 

 現在受け付けているクエストは、冒険者ギルドの掲示板クエストボードに貼り出されている。

 

 冒険者たちはそこから自分たちが受けたいクエストを申請してクエストを受注するという形式である。

 

 進とマリーがすぐにクリアでき、かつ戦闘の訓練になるようなクエストを探していた。

 

 進はなかなか良さそうなクエストが見つけられず、クエストボードとにらめっこをしていた。

 

 すると、奥の方でベテランのような風貌をした冒険者二人の噂話のような会話が横から聞こえてきた。

 

 「なぁなぁ、あの話聞いたか?」

 

 「ん?何の話だ?」

 

 「なんだまだ聞いてないのか。」

 「実はな、暗黒大陸の魔族領にて新しい魔王が生まれたらしいぞ。」

 

 「何だと!そりゃ本当か!」

 

 「ああ、しかも獣人の国を攻めようと今準備を行っているらしい。」

 「で、近々魔族に対抗するために金目のクエストが次々と出てくると俺は睨んでいる。」

 

 「確かに魔王復活の話が本当だとしたら、そのためのクエストは増えるだろうな。」

 

 「てか魔王が復活したんなら聖王国が勇者を召喚するんじゃないか??」

 

 「その可能性は高いだろうな。」

 「だけどまだそんな話は聞いてないな。」

 

 「今度そのあたりの話を聞いたらお前に教えてやるよ。」

 「ただし、一杯おごれよな。」

 

 「わかったよ。」

 

 男たちの会話が耳に入ってきてしまった。

 

 どうやらこの世界にも魔王という存在がいるらしい。

 

 まぁ、オレの目的は、未央を探して元の世界に戻ることで決して魔王の討伐などではない。

 

 そんな厄介なことは、その召喚される勇者とやらに任せておけばいい。

 

 この世界の魔王は、現在その未央なのであるが―――

 

 そのことを進はまだ知らない。

 

 そんなことをうっすらと考えていると、進の目の前に良さそうなクエストの貼り紙を見つけた。


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ゴブリンの巣の掃討

ランクD

ここより東の森にゴブリンの巣があるようだ。

ゴブリンキングやゴブリンクイーンのような上位種は確認されていないが、

周辺の村々の農作物に被害が出ている。

一刻も早くゴブリンどもを駆除してほしい。

★報酬★

ヌバモンド金貨:20枚

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 金貨20枚か―――

 

 1日で終わらせれば日本円で20万の稼ぎになる。

 

 うん、悪くないな。

 

 クエストを受けるかは今現在魔法の訓練をしているマリーと相談して決めようとは思う。

 

 このクエストならすぐに達成できて、戦闘の訓練としては悪くないと考えた。

 

 このクエストにしようと決めた進はギルドを後にした。

 

 

 


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