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第33話 戦闘訓練②



 マリーは無事に魔法を習得した。

 

 そのまま継続で魔法の練習をしてもらっている。

 

 オレは地龍との戦いの後に習得した黄土魔法の練習をすることにした。

 

 黄土魔法は、地面系統の魔法であることは、地龍との戦いで知っている。

 

 後はこれをどうやって戦闘に用いるかってことだが―――

 

 土の障壁を作ることで、相手の攻撃を防いだり、相手の周りの土壁を作って動きを制限したり、岩石の弾丸を相手にぶつけたりかな。

 

 思いついたことを実践してみることにした。

 

 最初は土の障壁だな。

 

 頭で土の壁を思い浮かべる。

 

 「土壁ストーンウォール!」

 

 "ズドーン!"と進の前に土の壁が現れた。

 

 「よし成功だな。」

 

 一回の土壁ストーンウォールを魔力消費はほとんどないようだ。

 

 実践にも問題なく使用できそうである。

 

 次は土の弾丸。

 

 できればライトボールと同じように複数同時に打ち込みたいが問題ないか確認を行う。

 

 「岩石弾ストーンバレット

 

 空中に3つの小さな魔法陣が現れ、土の弾丸が放たれる。

 

 「うん。まずは成功だな。」

 「だけど、ライトボールは10個まで同時展開できたが、岩石弾ストーンバレットは3つが限界か。」

 

 恐らく適性やスキルレベルが白魔法よりも低いからだと進は考えた。

 

 「身体の中に魔力を感じる――――」

 「現実世界にいた時には無かった感覚だ。」

 

 昨日武器屋で購入した神聖剣セイクリッドブレードの性能を見ようと思ったからである。

 

 実はこの性能がどの程度の物かかなり楽しみにしていたのである。

 

 「切れ味は見ておくか―――」

 

 進はカチャと鞘から剣を抜きだす。

 

 刃の部分はキラリと光る。

 

 とても昔から存在しているようには見えないくらいキレイである。

 

 ここで進はあることに気付く。

 

 見た目よりも遥かに軽いのである。

 

 「思った以上に軽い。」

 「というかほぼ重さを感じない。」

 「オレの白魔法の魔力を感じているからか―――?」

 

 進は魔力を放出し、剣に力を込めて振り払った。

 

 その剣撃は、空気を切り裂き目の前の木々が十数本切り倒された。

 

 「マジか―――」

 「とんでもない威力だな。」

 

 ▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽

 

 [マリー視点]

 

 今日は進さんと戦闘の訓練に来た。

 

 まずは、私の適性魔法を見たいということで、私は魔力を手の平に込め放った。

 

 私の手から水流が放たれ、まさか最初から上手くできるとは思っておらず、自分でも驚いた。

 

 どうやら私の適性魔法は青魔法のようで、これからは水を使った戦いを考えていかないといけないなと思った。

 

 進さんは自分の訓練があるとのことで、私は魔法の修行に励んでいた。

 

 「でも進さんは本当にいい人だな。」

 「魔法が使えるようになったとき私と一緒に喜んでくれたし、これからもずっと一緒にいたいな・・・。」

 「・・・いけない私ったら何を言ってるのかしら。」

 

 そんな浮ついた気持ちを抱いた自分が急激に恥ずかしくなり、修行に集中するため自分の顔を数回叩き気合を入れ直した。

 



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