3話 懺悔
コメディのはずが、書いているとあまりギャグなどを入れれず悩んでおります。
まだまだ生き返りませ〜ん^^;
全然あらすじに追いつけない笑
3話
ぼくは天使の目を見てはっきりと答えた。
「ぼくが高校3年生の春」
それを聞いて天使は、これでもかというほど目を丸くした。
「ちょ、意味わかっていってるんですか!?」
天使は動揺を隠すこともできず尋ねる。
「え? なんかまずかったですか?」
そこまで慌てられると、何だか不安になる。
別に赤ん坊からやり直してもいいし、死ぬ直前に戻ってもいい。それは目の前の天使が自分の口で言ったことだ――ということは、その中間ほどに位置する少年時代に戻ることなど大したことではないと思うのだが……。
「まずくはないですけど……。……はぁ」
天使は落ち着きを取り戻し、隠そうともせずに大きなため息をついた。
「カガリさん、高3の授業内容覚えてます?」
「え? 流石に覚えてないですね」
15年も前に習ったことなど、今では全くと言っていいほど記憶にない。
「てことは、今高校生に戻ってもメリットなんて殆どないじゃないですか?」
ああ。そういうことか。
この天使はせっかく生き返らせるのだから、ぼくに有益になるような生き返り方をしてほしいのだ。
中学ならまだしも、高校に今戻っても勉強は全くわからないし、別段モテモテであって、そのときに戻りたいとかではない。そもそもぼくがモテていなかったであろうことは、今のぼくを見てもらえばわかる。
…………なんだか考えてて悲しくなってきた……。
べ、別に普通な顔なだけで、不細工なわけじゃないんだからねっ!
戯けて考えるが、確かに改めて考えると、そもそもメリットどころかデメリットのほうが圧倒的に大きい。高校の間は3年かけてコンスタントに勉強したから授業について行けただけで、今のぼくが高3のクラスに飛び込んでも全くついて行けないし、心が中年だから、モテモテどころか男子とすらまともに話が合わないかもしれない。運動に関しても、サラリーマン生活でうまくサボることを覚えたこの心は、無心に汗を流すことを拒むだろう。
目の前の天使は、そういったことも全て含めて考え、ぼくに聞いているのだろう。
ぼくは天使の問に、その目を真っ直ぐ見据えることで答える。
「もしかして……」
天使は一瞬言葉を止めた。この先を言っていいのか迷っているようだった。
しかし、またすぐに口を開き、ゆっくりとぼくに尋ねた。
「プライベートなことかもしれないんで、ちょっと聞きづらいんですけど、その時にやり残したことがあるんですか?」
「…………」
その言葉に今度はぼくがどう答えたらいいか迷ってしまう。
単純に答えるなら「はい」だか、その『やり残したこと』はあまりにも個人的である上に、やり直せたからと、必ずしもうまくできることではないのだ。
わざわざそんなことを言ってしまえば、天使が反感を持って、せっかくのやり直すチャンスをなくしてしまうかもしれない。
そんなことを考えると、うまく言葉にできなかった。
だが、そんなぼくの態度から何か感じたのだろう。天使は優しく微笑んだ。
「せっかくだから話してください。その答えを聞いてどうこうするつもりはありませんから」
その言葉に折れて、ぼくは天使に話すことを決めた。
いや、ホントは誰かに聞いてほしかったのだ。
自分の罪滅ぼしのために。
それを話し、誰かに蔑まれることでまるで罰を受けているような気持ちになりたくて。
そうやって自分だけ罪の意識から身軽になりたくて。
――ホント、最低だな。
それでも、ぼくは話すことに決めた。
高3の時、ぼくが見殺しにした少女――速井サクラについて。
次回は主人公のやり残したことを書きま〜す




