1話 ぼく、死にました
最近流行りの転生者です^^;
「まぁた、転生物の自己満足小説かぁ」と思わずに広い心で読んでくださいm( _ _ )m
アドバイスなどはどんどん欲しいのですが、何分ガラスハートなのであまり激しいダメ出しは落ち込んでしまうかもしれません^^;
1話
その日、僕は死んだ。
比喩とかではなく、生物としての、そのままの意味での死だ。
会社からの帰宅途中、歩道を歩いていたぼくの目の前に車が突っ込んできたのだ。おそらく居眠り運転でもしていたのか、あるいは飲酒運転か……。
全く速度を落とさず撥ねられたぼくの体は十数メートルは飛んだのではないかと思う。
飛んでいる間、やたらと時間の経過がゆっくりに感じた。
そのおかげか、地面に叩きつけられる頃には痛みなんて感じないくらい意識があやふやだった。
――ぼく、死ぬのかなぁ
きっと死ぬのだろう。
自分の周りで奇声をあげながら騒いでいる人たちの声がやたらと遠くに感じる。
地面に溢れる自分の血が生暖かくて、まるで地面に沈みこんでゆくような錯覚を起こす。
そのまま、地面と同化するように、ぼくの意識は薄れていった。
――――
――――
気が付くと、六畳ほどの小さな和室にいた。
もっというと、壁の真横で仰向けに寝転んでいた。
「……どこ?」
誰にでもなくそうこぼす。
「お! 起きましたかぁ!」
誰かがいるとは思っていなかったので、慌てて起き上がりながら声の主の方を向く。
まるでドラマから出てきたかのような日本のオヤジ感漂う人だった。白髪混じりの髪は短く刈ってあり、顎には無精髭が生えている。薄い作務衣をはだけさせて胡座をかいている姿は、正しくオヤジとしか表現できない。
ただ、まるで少年のようにキラキラと光り、こちらを見つめるその眼だけはどこか異質であり、男の外見から溢れるはずのだらしない雰囲気を消して、天衣無縫な雰囲気を出していた。
さらに言えば、その不釣り合いが、どことなく狂気じみていた。
男はこの部屋に唯一真ん中にポツンと置かれているちゃぶ台の向こうにいた。
本当にこの部屋には何もないのだ。そのちゃぶ台以外なにもない。窓や扉までもがだ。出入りはどうやっているのだろう……?
まるで監禁のために用意されたような部屋だ。
「……あなたは?」
急に怖くなり、震えそうになる声を抑えて尋ねる。
「自分ですかぁ? そうですねぇ。なんて答えたらいいもんでしょうか……?」
その人は人差し指で無精髭を擦りながら思案する。
しばらくもしないうちに男はさも当然のように答えた。
「ニンゲンにわかりやすく言うと、自分、天使です!」
「こんなむさい天使がいてたまるか!」
恐怖も忘れて突っ込んでしまった。
「いやいやぁ、勝手にそっちの天使像押し付けられても困りますよぉ! 天使だって広い目で見れば生物なんですから、オスもいればメスもいますし、赤ん坊がいればおっさんもいますよぉ」
男はケタケタと笑いながら答えた。
「なんなら証拠見せましょうか」
そう言って指を鳴らした。
その瞬間に男の背には純白の翼が生え、頭上には神々しく輝く金色のリングが浮かび上がる。その姿はそのまま絵画に出てきそうな正しく天使――
――ただ、服装が作務衣でなく、無精髭を生やしてなく、場所がこんな狭い和室でなければだが。
なんだか、そのミスマッチが中年男性が仮想をしたみたいな変な不快感を出している。
正直、見ていると気持ち悪くなってくる。
「どうですか? 少しは信用できました?」
「わかった! わかった! わかりました! わかりましたから、その羽と輪っか仕舞ってください!」
ずっと見ているとたとえ天使でも殴りたくなる。
1話なのでまだまだ話に動きはありません^^;
ゆる〜く話が動き出すのを待っていてください^^
ちなみにまだ作中には出ていませんが、主人公の名前はあらすじにあるように瀬戸カガリです。




