ポテチを兄弟達に差し入れする
この作品は内藤騎之介氏の『異世界のんびり農家』に出てくる
ザブトンの子供と呼ばれる 1匹の蜘蛛のお話です
この作品を読む前に『異世界のんびり農家』を読む事をお勧めします。
より一層楽しめると思います
ポテチを持っていったらおおむね好評だったが
魔王様から「油が付く」とクレームを受けた
あぁ、そうか。
なので、急遽タオルを織り水で濡らし、絞った物と、お箸を持ってきた。
『魔王様 これを使って』
「おう。濡れたタオルは在り難い。」「で、こっちは?」
『箸です。大樹の村で使っていませんか?』
「をを。そうだな。似てるなーとは思っていたが、箸か」
『ありゃ、そんなに不恰好?』
「おう。村のは、使いやすく至高品だ」
『そりゃ、村長作と比べられたらゴミですよ』
「あぁ、すまない。箸というとアレしか知らなかったからな」
「謝罪する」
『いえ、謝罪までは要りませんよ』
「ポテトチップも村で食べて美味しかったからうれしいよ」
『ありがとうございます』
『では、お仕事がんばって下さい』
「おう。また村でのんびりする為がんばる」
挨拶をし執務室を後にする。
そだ、ガルガルド学園の北の森の兄弟達にもポテチを差し入れよう。
ランダンさんにもう一度お願いして使わせてもらった。
『後、ちょっとした箱頂けませんか?』
「ああ、どのぐらいの大きさが良い?」
『そうですね30cm四方ぐらいあれば良いと思います』
「解った、しばらく待ってろ。探してくる」
「ちなみに何を入れるのだ?」
『このポテチです。兄弟達に差し入れようかと』
「なるほど。解った」
そそくさとランダンさんは探しに行く。
その間にポテチを揚げよう。
油きりバットに揚がったポテチを入れていく。
冷めたやつから塩を少し掛けてと。
そうしていると、ランダンさんが箱を持って来てくれた。
「これで、良いか?」
『はい。ありがとうございます』
一応箱を洗って水を拭き取った。
その箱にとりあえず乾燥の魔法を掛けてと。
10分ぐらい置いただろうか十分乾いたように見える。
そこへ、冷めたポテチを「ザー」って感じで入れていく。
少しは割れたかな。それもまた一興。
使った調理器具を洗い調理人さん達に礼を言う
『ありがとうございました』
『ランダンさんもありがとうございます』
ポテチの入った箱を持ち、調理場を後にしてする
魔王城の上の階の人気の無い所で転移魔法を使いガルガルド学園の北の森へ転移した。
出た所は、森の中のちょっとした広場だった。
”混ぜ物”が出た時の兄弟が退治した所だ。
なので、警戒している兄弟の子供達がすぐ来た。
ノシ 差し入れ持って来たよ。ジェスチャーで挨拶する。
差し入れと聞いてわらわらと子供達が集まってきた。
うっは、そんなに増えてるんだw
とりあえず、箱に入れたポテチを提供する。
箱のままだと取りにくいのでリュックから布を取り出し、1m四方の大きさに繕う
その布を広げ、其処へポテチをあける。
そうすると、子供達は一斉に取りに来る。
一部の子供達はいつもの美味しいダンスをしてるw
でも、少し足らないな。
ジェスチャーでまだ食べていない子供と交代してもらうよう指示し
自分は材料を取りに大樹の村へ帰ることを伝えた。
この場のリーダー格の一匹がOKとジェスチャーで返してきた。
さて、大樹の村へ帰って、村長に報告とポテチを作ってこよう。
空になった箱をリュックの上に縛り付けて、転移魔法を構築し、潜った。
出た所は村のダンジョンとその北側の葡萄畑の中間ぐらいだった。
うむ。ココからだと村長宅まで1200mぐらい有るな。
魔力を節約する為に歩こうか。
歩き始める前に後ろを見たら、村のダンジョンの入り口にアラコが居た。
ゑ?なぜ?入り口に??
遠見の魔法を使ってアラコを見たら、何か書き込んでいる。
をよ?ひょっとして転移魔法を感知したの?
後で聞いてみよう。
こりゃ、場合によってはアラコに転移魔法を教えないとダメかもしれんw
まぁとりあえず、村長宅へ急ぐか。
村長宅の台所で鬼人族メイドさんにいつもの様にじゃがいもを持って来てもらう。
春の収穫からまだ時間が経っていないのですぐに持って来てもらえた。
後、村長に報告と。
じゃがいもを受け取ってから、いつものデーモンスパイダーの部屋に向かう。
ココには、紙もストックしてるし、報告書を書くには丁度良い。
部屋に入って驚いたw
部屋に居る弟妹達が紙を使って色々勉強をしていた。
なので、思ったより紙が減っていた。
何?それ?弟妹達にジェスチャーで聞いた。
あー、ハクレンさんの授業を書き留めていた?
ほむ。それを。授業を受けれない弟妹達に報告がてら教えていたと?
をふー。スゴイナー。
ゑ?教えることで復習になる?なるほど。
これは、知識のレベルが自分より上になるのも時間の問題かな。
弟妹達の横に紙を並べて報告書を書く。
魔王様がパラセーリングに参加をしてくれる事、魔王様に村でも良く作られている
ポテチを差し入れた事、ガルガルド学園の北の森の兄弟達にポテチを差し入れた事
を書いた。
よし。OK
村長の部屋へ持って行く。
村長の部屋の扉をノックする。
「入れ」
扉を開けて中に入る。
『村長。報告書持って来ました』
「おお。ご苦労さん」
『後、村長、自分が貰った紙を使って弟妹達が』
『ちがう弟妹達を教えていました』
「おう。知っている。その辺はハクレンから聞いている」
「あまり見ないデーモンスパイダーも授業で教えていることに付いて来るそうだ」
『ムハー、弟妹達すごいですね』
「おう。そうだな」「さすがザブトンの子供達だ」
なんだか自分が褒められたように嬉しい。
報告書を渡して村長の部屋を後にする。
もう一度台所に行ってポテチを作る。
ポテチは村の定番おやつだから、おすそ分けはしないw
出来たポテチを箱に詰めていく。
使った調理器具を洗って、台所を後にする。
何時もの様に、村長宅の屋根の上から転移する。
ポテトチップスって馬鈴薯をフライした菓子、という意味の一般名称となってるのでお菓子としては商標登録できないんだってね。




