大樹の村十六年目のパレードの後
この作品は内藤騎之介氏の『異世界のんびり農家』に出てくる
ザブトンの子供と呼ばれる 1匹の蜘蛛のお話です
この作品を読む前に『異世界のんびり農家』を読む事をお勧めします。
より一層楽しめると思います
春になった 恒例のパレードだ。
今までのように警備の方でも良かったのだけど
今年は参加だ。先頭はアラコだ。
自分達のサイズはきちんと並んで拳大の弟妹を背中に乗せて行進する。
自分達の次に並んでるのは始祖さん達だ。
後で挨拶しなければ。
パレードは年毎に長くなっていくナー。
後ろの方は良く見えないぐらい続いている。
自分達の前はクロ氏の一族だ。きれいな列を作って行進している。
ザブトン母さんは裏方で村長の着替えを手伝っている。
コレも毎年だな。
武闘会場まで行進し、全員が集まったら村長また着替えていた。
そしてハーピー族が何か黒い布を広げ
それを村長が何かを投げるポーズをした。
昔、ザブトン母さんから聞いたワイバーンを倒した時の再現かな?
自分にはワイバーンと言うとゴロウン商会の屋上で飼われている
ヤツぐらいしか知らないからな。
もしそうなら、そのワイバーン結構でかかったんだな。
パレードが終わったら片付けだ。
撒かれた花びらを片付けた。
結構散らばっていたが自分や弟妹と片付ければ割りとすぐに終わる。
片付け終わったら弟妹達は各持ち場へ帰って行く。
さーて、じゃがいもが収穫されるまで自分も畑を見廻ろう。
北側の果樹園に向かうが、横着をして転移魔法を構築した。
自分のスキルを使って果樹園組を集めて、一緒に転移魔法を潜る。
ぞろぞろと約百匹が後に続いた。
一部の果実の花は咲き始めている。
あー、梅も咲いてるな。梅の花で花見を提案しておこう。
をっと始祖さんが帰る前に挨拶と。
果樹園から村長宅は割りと近いのでそのまま歩いて向かった。
今日も村長宅でドラゴン達に混じって始祖さんも宴会をしている。
『始祖さん、始祖さん』『こんにちは。おかげさまで』
『転移魔法、便利に使わせてもらっています』
「そうか。それは良かった」
『まだまだ、狙った場所に出られませんが』
『一日で使える回数は向上しました』
「ほほう。そーなのか。ガンバっているな」
うふ。褒められた。うれしいな。
『では、自分は畑の見廻りに行きます』
「おう。ガンバッテな。」
始祖さんと別れた。
元来た道を戻り果樹園へ行く。
蜂達も花が咲いたので飛びまわっている。
今年も巣別れの時期かな?
そういや、村の外からもココの巣の小屋へ巣別れして来てる連中も居たな。
果樹園だけじゃなくて他の畑でも実の生る植物には大体蜂達が蜜を集めに
飛びまわっている。
後、ココの蜂たち三村の果樹の花の蜜も集めているしな。
結構広範囲だ。道中は兵隊蜂が所々で警備をしているし各村まで行けば後は
兄弟達やクロ氏の子供達もガードしてくれるので割と安全に結構な量の蜜が集められる。
弟妹達で大変なのはこの頃の葡萄畑組だな。
適度に花を切らないと葡萄の実が揃わないからな。
その上、葡萄畑は広いからね。
後で助っ人に行こう。まぁ大樹の村に居る弟妹の三分の二は葡萄畑で
葡萄の管理をしてるから数的には間に合うのだろうけど。
大変なのは変わらないから手伝おう。
果樹園組で手の空いた者を連れて葡萄畑へ手伝いに行った。
全体にばらけているので、スキルを使って指揮をしてる兄弟を呼んだ。
ノシ 助っ人に来たよ ジェスチャーで挨拶をする。
どの辺を手伝おう?葡萄畑の南の方を指示された。
了解 ノシ 行って来る。
指揮をしてる兄弟がそこにも居るから指示に従ってだって。
うむ。解った。
果樹園組を引き連れて南の方へ行く。
ノシ この辺の指揮をしてる兄弟に指示を仰ぐ。
後、花切りの仕方も習う。
ばらけて皆で花切りをした。
日が暮れてきたのでこの辺を指揮している兄弟に今日はこの辺でと挨拶をして
明日も着たほうが良いのかジェスチャーで聞く。
うむ。まだまだ三、四日掛かるか。
じゃ明日も果樹園の手入れの手が空いたら手伝いに来ることを言い帰った。
葡萄畑の南の方まで来ると村のダンジョンがすぐそこだ。
ココから果樹園まで結構距離が有るな。
スキルで果樹園組を集めて転移魔法を構築して皆で潜る。
村長宅と果樹園の間ぐらいに出た。このくらいの距離ならだいぶ精度が上がったな。今日は果樹園で寝よう。
お休みなさい。
三日、葡萄畑を手伝った。
この辺を指揮する兄弟は、大体終わったとジェスチャーでお礼を言ってきた。
他に手伝う所が有るか聞くと最初に聞いた兄弟が葡萄畑のリーダーみたいだ。
ならヤツに聞いたほうが早いな。
果樹園組を引き連れて葡萄畑のリーダーに聞きに行く。
ノシ 南側はほぼ終わったよ ジェスチャーで会話する。
他に手伝う所有るか聞いてみる。
他はほぼOKみたいだ。
解った。また助っ人に来るね。そうジェスチャーで会話し、果樹園に帰った。
まぁ、忙しい時はお互い様だ。
中でも葡萄畑は広いから手伝える者が手伝わないと。
収穫は、ラミア族の人や獣人族の人達も加わるから何とかなるけど、
これだけ広いと人手は多いほど良い。
そして葡萄の五分の四はワインに成っている。
さて、葡萄畑の手伝いは、終わった。
果樹園の方も摘果するが花が咲き終わってからでも良いだろう。
ミカン、ナシ、林檎、等々 花はイパーイ付けるがこれも適度に間引かないと
実が大きくならない。
まぁ果樹園は葡萄畑ほど大きくないから一緒に居る弟妹達でなんとかなる。
この春は果樹園で働く事になりそうだな。
スポーツ振興費として村長から預かったお金は自分が管理しているので大丈夫だよ。無駄使いしないしw
てか、使える所が大樹の村には無い。




